コロナ感染症の予防のため、全国の小中学校が長期間の休校になりました。
約2~3か月後、ようやく子供たちは学校に登校できるようになりましたが、そこで待ち受けていたものは…。
これまでの勉強の遅れを、猛スピードで取り戻そうとするかのような授業だったのでは?
もちろん、学校としては適度なスピードで授業を進められているのだと思います。
しかし、休校中の家でゆっくりと過ごしていた生活から、スタートした学校での授業についていけない子もいるのではなでしょうか。
そこで今回は、コロナ休校後の、自宅でできる勉強方法についてまとめました。授業スピードについていけないお子さんの、自宅学習の参考にしていただければうれしいです。
目次
授業スピードについていけない!でも大丈夫!
コロナ休校後、学校はとにかく授業を進めることに力を入れています。もし第2波で休校することになれば、1年分の授業内容が終わらないということも考えられるからです。
もちろん、子供が理解できるスピードで授業はされていると思います。でも、ついていけない子供はいると思います。
子供にとって、待ちに待った学校生活がスタートして、友達に会えてうれしさいっぱいのはず。ですが、勉強がわからないのは辛いことです。
でも大丈夫です。
ちょっとした家庭での勉強で、授業についていけるようになります。
勉強を進める方法は3つあります。
子供の勉強の進み具合を見て、どの勉強が効果的か順番にお試しいただいてもOKです。
②簡単な問題集で理解度を上げる
③基礎から応用まで入っている問題集で実力アップ
それでは、詳しく説明していきます。
〈ステップ1〉教科書の音読
教科書の音読です。
勉強についていけない子供は、今現在学校で勉強しているところの音読ができません。
まずは、親子で音読することで、まずは教科書が読めるようになることを目指します。
これだけでも十分効果があります。
親がいっしょに読みながら、読み方や意味を少しずつ説明してあげれば効果はさらに上がります。
最初にやるべきことは、教科書の音読あるのみです。
ポイントは、どの教科のどこを音読すればいいのかということです。
【音読する教科】
音読する教科は、国語・社会・理科・算数です。
1日で全教科の音読はしません。
1日2教科、順番に音読するようにします。
1日目・・・国語の音読、社会の音読
2日目・・・理科の音読、算数の音読
3日目・・・国語の音読、社会の音読
…同じように続けます…
【どこを音読するか】
教科書のどこを音読すればいいのか。
音読するところは、今学校で勉強しているところです。
もし、音読してもサッパリ意味がわからないようであれば、少し前にもどって音読します。
つまり、子供がわかるところから音読するということです。
これはどの教科も同じです。
【音読の時間はどれくらい?】
何ページ読むのか?
何分間読むのか?
これも質問が多いです。
答えは1教科4ページ、10分間です。つまり2教科音読するのであれば、20分間音読をするということになります。
4ページですから、早い場合だと1分間で終わります。終わったら同じところを繰り返い読みます。
学校からの宿題も出ていると思いますので、宿題をする時間も必要です。
まず音読、それから宿題をするようにします。
まとめます。
②2教科目も10分間音読する
③学校の宿題をする
書いてみると簡単なようですが、10分間音読するって、意外とたいへんです。子供はすぐに飽きてしまいがちです。
同じところを何度も繰り返し読んでいるうちに、意味がわかったり理解が深まったりしていきます。
100均でタイマーを購入して、10分間計りながら音読することをおすすめします。
ちょっとしたグッズがあることで、子供の集中力は続くようになっていきます。
〈ステップ2〉簡単な問題集で理解度を上げる
音読がスムーズにできるようになるのは、2週間を過ぎた頃だと思います。
3週間目からは、音読を5分間に減らして、残りの5分間で簡単な問題集にチャレンジさせます。
①国語の音読を5分間する
②音読した部分の問題を解いてみる
読んで問題を解く、この流れで勉強できるようになれば、学力はぐんぐんついていきます。
ポイントは、「簡単な問題集で」というところです。
できれば小さなプリント1枚のタイプの問題集がいいです。〇付けまで合わせて5分程度で終了します。
いくつか問題集を紹介します。
まず、全部の教科が1冊でそろうものはこちらです。
「全科」と書かれている問題集を選びます。
こちらは小学4年生用ですが、全学年あると思います。
小学1年生用もあります。ただし、小1・2には理科と社会はありません。3年生以上で勉強しますので。
〈ステップ3〉基礎から応用まで入っている問題集で実力アップ
ステップ2までくれば、学校の授業の内容はかなり理解できていると思います。ステップ3が最後の仕上げになります。
まずは問題集を準備してください。今回は基礎から応用問題まで幅広く入っている問題集にします。国語、算数、理科、社会の4教科分を準備します。意外とお金がかかり、全部で7000~8000円はすると思います。
英語が入っていませんが、まずは余裕があれば英語にも挑戦するようにします。
どんな問題集がいいかわからない方のために、おすすめを2つ紹介します。
1つ目は『教科書ワーク』です。教科書に合わせてつくられていて、基礎問題からテストに出そうな応用問題までバッチリ入っています。1冊1300円前後で、税込合計で7000円程度です。購入前に、お子さんの使っている教科書の出版社をメモしておきましょう。
2つ目は『月刊ポピー』です。こちらは毎月送られてくる問題集になります。月額3000円前後ですが、基礎から応用まで問題が豊富です。しかも4教科分です。
わざわざ書店等で探さなくても、毎月送られてくるので地味に助かります。
ポイントは、音読を止めないことです。
音読後に、音読した部分の問題にチャレンジするようにします。
『ごんぎつね』の音読 → ごんぎつねの問題にチャレンジ
『わり算』の音読 → わり算の問題にチャレンジ
『ごみ処理施設』の音読→ ごみ処理施設の問題にチャレンジ
教科書ワークの場合、見開きで1~4ページ程度にまとめてあります。1回1ページと決めて取り組むといいです。
まとめ
ここまでの学習方法をまとめます。
子供がコロナ休校後の授業についていけていない場合、家庭でほんの少し勉強を工夫することで授業がわかるようになります。
②簡単な問題集で理解度を上げる
③基礎から応用まで入っている問題集で実力アップ
何よりも音読が大切です。
教科書が読めない段階では、子供の勉強はなかなか先に進みません。
あせらず、家庭で音読練習をしてみてください。
ここでご紹介した問題集等は、「これを絶対に使ってください」ということではありません。学校で使っているドリル等があれば、そちらでも十分です。
まずは音読、その後、読んでわかったことを問題で確認するようにしましょう。わかるようになれば、学校の授業はもっと楽しいものになりますよ。