コロナウィルスの影響で、小学生や中学生の子供たちの勉強の仕方が変わりました。
学校ではタブレットを使った勉強が多くなり、自宅でも授業が受けられるようになりました。つまりオンライン授業です。
いずれは教科書も全部タブレットになってしまうのではないかと思われます。重い教科書を持ち運びする必要がなくなり、子供のランドセルも少し軽くなるかもしれませんね。
子供に勉強用のタブレットが配られたことで、親として一番に考えることはこれ。
「子供も勉強しやすくなったのでは?」
子供の学力が前よりもアップする期待が高まります。
ですが、親として知っておいてほしいことが一つあります。
勉強道具が進化しても、小学生が勉強する内容は、実は昔とまったく変わらないということです。
かけ算九九、気持ちを読み取る、自分の考えた答えを書くなど、大人が子供だった頃の内容とほぼ同じです。
ただでさえスマホの影響で読書をする子供が激減しています。結果、読む力は年々下がってきているように子供たちに勉強を教えていると感じます。
勉強がしやすく便利になった分、今後差がつくのは「読み・書き・計算」を学校以外でどれくらい練習しているかにかかってきます。
今回は、タブレット学習やオンライン学習になっても、成績アップのために大切にしてほしい「読み・書き・計算」についてまとめました。
小学校の勉強の基礎・基本とは
昔から勉強の基本は「読み・書き・算」と言われています。
小学校の勉強の一番の基礎・基本は、「読み・書き・計算」です。
教科で言うと、国語と算数です。
中でも国語が一番重要です。
理由は簡単で、国語とは日本語の勉強だからです。
算数や理科社会などの他の教科の勉強は、日本語で勉強します。
日本語がわかっていなのであれば、算数や理科、社会の説明もわかりません。
ですから国語が一番重要なのです。
小学校の時間割で、一番多く勉強する教科が何か知っていますか?
小学校の時間割は、文部科学省によって決められています。
小学1年生で次の通りです。
教科 | 1年間に勉強する授業時間 |
国語 | 306 |
算数 | 136 |
生活 | 102 |
音楽 | 68 |
図工 | 68 |
体育 | 102 |
道徳 | 34 |
特別活動 | 34 |
圧倒的に国語の勉強が多いことがわかると思います。他の2~6年生でも、やはり国語が多いです。
学校で勉強する時間が一番多い教科、つまり国語が最も重要な教科といえます。
もし、お子さんに国語の力が不足している場合、こんな様子が見られ始めるでしょう。
・算数の文章問題が苦手。
・理科や社会で、問題をよく読んでいないミスがある。
・家で読書はしない。
・図書室から本をかりてこない。
・スマホやタブレットを使う時間は多い。
原因の一つは、間違いなく国語です。
国語の力を家でつけていく勉強方法を紹介します。
大切にしてほしいことは、「読む」「書く」です。
「読む力」を育てる勉強
読む力は、簡単に身についていくことはありません。
特にお子さんの学年が上がるにつれて、時間がかかり難しくなっていきます。
読む力を育てる勉強方法は、毎日文を読む練習をすることです。
小学生の子供におすすめなのは、1日1枚のプリント学習です。
昔の小学校に比べて、現在の小学校では、読み取りの時間はビックリするくらい減っています。
「この文から、どんな気持ちがわかりますか?」
昔はよく先生から聞かれていましたよね。
長~い文章になると、「またか…」と正直面倒だと感じていました。
今は「読む」「話す」「聞く」「書く」など、バランスよく勉強していくスタイルになっているので、この読み取りだけ練習しているわけではありません。
ですから、文章から読み取る練習が不足しがちです。
1日1枚のプリントで勉強させると、「この1枚が終われば遊べる!」と、子供もやる気が出ます。
おすすめの教材はこちらで紹介しています。
書店で販売されていますので、近くの書店で探してみてください。
ネットでも注文可能です。こちらからどうぞ。
スタートは、1学年下の問題集から始めてください。
小学校4年生の子であれば、小学3年生用の問題集からです。
理由は、簡単に読めるからです。その方が長く続きます。
「プリントの問題を読んで書く」、この練習を毎日1回続けていけば、30日後には30回、60日後には60回の練習をすることになります。
1年続けば360回です!!
読んで答えを書くというトレーニングにより、書く力も育てることができます。
単純ですが、一番確実で効果のある勉強方法です。
1日10分間の読むトレーニングから始めてみましょう。
「計算力」を育てる勉強
計算力を育てる方法はシンプルで、毎日計算練習をすることです。
5分から10分など短時間でもいいので、毎日計算練習を続けることで、計算力は必ずついていきます。
おすすめは、学校で使っている計算ドリル等の教材を使うことです。新しく購入する必要はありません。
学校用のタブレットであれば、計算練習用のアプリが入れてあると思いますので、アプリで練習するのもいいでしょう。ですが、きちんと練習できているのか親が確認しにくくなるので、ノートに練習するほうがいいです。
1日15分間の計算練習をするとします。
①百マス計算(5分)
②ドリルを使った計算練習(10分)
〇つけ、やり直しまで含めた時間です。
お子さんが現在の学年の計算ができない場合は、前の学年の計算ドリルを書店で購入します。
小学4年生のわり算ができないのであれば、小学2年生のドリルから始めるのがおすすめです。
小学2年生のドリルでは、かけ算練習がたっぷりとできます。
まとめ
小学生の勉強の基本は、「読む」「書く」「計算する」です。
ここができていないと、いろいろな勉強が入ってきません。
読む・書く・計算する力は、毎日少しずつ練習することで、確実についていきます。
簡単な問題から始めて、短時間で終わるようにすれば子供も嫌がりません。
練習する時間と場所を決めて、親は毎日見守りましょう。
最初は大変ですが、慣れてくれば自分だけで進めることができるようになります。
それまで親子でがんばってください。