漢字が苦手な子は、なかなか漢字の練習はしません。仕方が分からないから?
親としては心配です。少しでも漢字を覚えて欲しい。
小学校の宿題で必ず出るのが漢字の練習です。漢字はコツコツと書いて練習しないと書けるようにならないし、単調な練習で面倒に感じるお子さんも多いと思います。うちの子もそうでした。
でも、漢字は練習しておかないと、ほぼ書けませんし読めません。ある日教科書をほとんど読めないわが子に遭遇すると、かなりショックを受けてしまいます。
そこで今回は、どうすれば漢字の練習をするようになるのか。漢字が苦手なお子さんをイメージして、漢字の練習の仕方について考えてみました。
なかなか漢字の練習がはかどらないところの参考になるとうれしいです。
苦手な子が漢字の練習をしない理由
苦手な子は、なかなか漢字の練習をしません。うちの長男が漢字の練習をしている姿は、あまり見たことがありませんでした。
なぜ、漢字の練習をしないのか。その理由をまとめてみました。
・集中力が続かない
・漢字を読んだり書いたりできるようになりたいと思わない。
・繰り返し書く作業が面倒
・漢字の練習の仕方が分からない
・書くのに時間がかかる
・書いても覚えられない
・テストで間違えてばかり
気分的なもの、方法が分からないこと、結果が出ないことに大きく分けられるようです。
まず気分的な問題を解決し、漢字の練習方法を分かりやすくし、テストでいい点がとれると、少しは漢字の練習を進んでするようになりそうな気がします。
漢字は「読む」から「書く」の順で覚える
では、漢字の効果的な勉強方法を調べてみました。漢字は「読む」ことができるようになって、次に「書く」ことができるようになる勉強をするのが一番いいと思います。
読めない漢字をいくら書いて練習しても、全く覚えられません。意味も使い方も分かりません。まずは漢字を読めるようになることが、漢字の勉強のスタートです。
漢字を読む勉強をしながら、意味や使い方も分かるようになるのがベストです。漢字を読む練習には漢字カード作りが一番よいと思います。(次で説明します)
漢字カードで、読み方と意味が分かるようになったら、次は書き方の練習です。漢字を書く練習は、漢字ノートを使います。ただマス目がついているノートではなく、原稿用紙のようなマス目になっている漢字ノートです。漢字の読み仮名が書けるようになっています。
「読む」から「書く」への練習は、とてもシンプルで基本的な勉強方法だと思いますが、きちんとやれば、効果は絶大だと思います。
ポイントは、親子の心が折れないように、無理しないペースで進めることです。漢字の練習は、長いマラソンのようなものですから。
漢字カードで読む練習
漢字を「読む」練習では、漢字カードがおすすめです。白い紙を準備します。画用紙がいいですが、何でもかまいません。トランプの縦半分の大きさに切って、たくさん準備しましょう。
子どももしくは親子で作業はしましょう。子どもは体を動かす作業は嫌がりませんし、作業したことは記憶に残りやすくなります。
完成したカードに、表は漢字、裏は読み方を書いていきます。漢字は短い熟語で書きます。読み方も一つ書きます。一枚で一つの漢字の一つの読み方を書きます。
(例①)
表・・・勉強
裏・・・べんきょう
(例②)
表・・・愛する
裏・・・あいする
1回の勉強で3~5枚程度書きます。多く書きません。
1週間に2~3回くらいでいいと思います。すると、1週間で、6~15個の漢字を読めるようになります。
小学校で一番勉強する漢字が多いのが3、4年生で200字です。このペースで勉強すれば、4~8か月で全部勉強が終わります。
漢字カードが完成したら、漢字の書いてある方を見て、漢字を声に出して読みます。一人ででもできますし、親子で問題を出してもいいです。今書いたばかりなので、子どもは簡単に答えられると思います。何度か繰り返すと、完ぺきに読めるようになります。
この漢字カードのよいところは、漢字カードを子どもが作りながら、漢字の読み方を覚えることです。ですから、作業は子どもにさせましょう。
完成した漢字カードは、机や壁に貼ったり、目につくところに置いておきます。貼り替えていくよりも、新しく作った漢字カードを貼り足していくほうがいいので、広めの場所に貼ることをおすすめします。
漢字ノートで書く練習
漢字カードが完成したら、読めるように練習しましょう。読めるようになったら、書く練習です。漢字のノートを準備し、漢字ノートを使って書く練習をします。
最初に読み仮名を書くスペースに読み仮名だけ書きます。一番上の列に一回ずつでいいです。
次に読み仮名の横に正しい漢字を書きます。作った漢字カードを見ながら書きます。一列同じ漢字を練習します。その際、漢字は熟語で練習します。
「勉強」でしたら、「勉強勉強勉強・・・」と練習します。「勉勉勉・・・」とはしません。
「愛する」でしたら、「愛する愛する愛する・・・」と練習します。「愛愛愛・・・」とはしません。
ここまでで、カードに書いた漢字はかなり覚えたと思います。その日、または次の日にミニテストをして、チェックしましょう。これでほぼ完璧です。
しかし、学校のテスト前には、もう一度「読む」「書く」の練習をするほうがいいと思います。人間は忘れる生き物です。もう一度繰り返すことで、漢字はより覚えられます。
まとめ
練習してみよう。漢字を覚えようという気持ちにさせること。意欲、やる気を持たせることが一番大切だと思います。そして、そこが一番難しいと思います。
できるようになると、やる気は間違いなく出てきます。苦手なお子さんは、まずは一歩前進できるように、親子で一緒に漢字の練習をするのが一番の近道だと思います。
漢字カードで「読む」練習を、漢字ノートで「書く」練習を、それぞれすることで、確実に漢字は以前より書けるようになると思います。がんばりましょう。