小学生の作文「人権」の例文

人権についての作文は、内容が広く学校で書く機会が多い作文の一つです。
自分や家族のこと、いじめや差別、社会問題など、テーマによって書くことがかなり違ってきます。

特に学校での人権学習の後に、学んだことについて作文にすることは多いと思います。

今回は、いじめをテーマにした作文の書き方を例にして、人権作文の書き方を紹介します。

作文が苦手な子が、少しでも作文を書きやすくなるようにと考えてまとめています。
「いい作文」を仕上げるための内容ではありませんのでご了承ください。

苦手な子が、作文を書きあげるということを目標にしていますので、内容が物足りなかったり、表面的だったりと感じられる場合はすみません。

 

スポンサーリンク

「人権作文」の書き方

人権についての作文は、自分が学んだことや経験したことを中心に書いていきます。

簡単な書き方として、最初に下の1~4のことをメモに下書きしておくことをおすすめします。

作文用紙に1~4の順番で書くようにしてください。完成例を最後につけていますので、見て頂くとわかりやすいと思います。

【人権(いじめ)についての作文の書き方】
1 いじめについて思うことを書く
2 その理由を書く
3 自分のことを書く
4 これからの自分、決意

次に具体的に説明していきます。

1 いじめについて思うことを書く

まずは自分がいじめについてどう思っているのかを書きます。

当然のこととして、いじめは絶対にいけないことだと思います。
ですから、シンプルな書き出しとして次のような書き方があります。

・ぼくは、いじめは絶対にいけないことだと思います。
・いじめはダメです。
・いじめは、人として許されないことだと思います。
・わたしは、いじめに反対です。
・いじめは、この世の中からなくなってほしいです。

ポイントは、いじめについての自分の気持ちをはっきりと書くことです。

 

2 理由を書く

自分のいじめに対する思いが書ければ、そう思った理由を書きます。
なぜそう思ったのかを考えると、理由は書くことができます。

・ぼくは、いじめは絶対にいけないことだと思います。
→ 相手を傷つけることだからです。
・いじめはダメです。
→ ぼくは、友達からいじめられたことがあります。そのとき、誰にも相談できませんでした。とてもつらくて、毎日学校に行くのが嫌だったです。いじめは心を深く傷つけてしまいます。だからいじめはダメです。
・いじめは、人として許されないことだと思います。
→ 今まで大きく成長できたのは、家族や周りの人に大切に育てられているからです。誰でも大切にされているのです。いじめは、その逆です。いじめでは誰も大切にできないから、人として許されないことだと思います。

素直に「なぜ、そう思ったのか」を書けば大丈夫です。

 

3 自分のことを書く

人権作文では、自分の経験と重ねて考えることが大切です。

「自分はどうなのか?」
「自分は同じような経験がないか?」
「自分は同じようなことを誰かにしていなか?」

今までの自分はどうだったのかを振り返って書くようにします。

今回は「いじめ」についてですので、こうなります。

「自分は誰かをいじめていないか?」
「いじめられた経験はないか?」
「誰かをいじめてしまったことはないか?」

自分がいじめられた経験は、結構誰にでもあることだと思います。
誰かをいじめたことは、書きにくいことかもしれません。

自分のことを振り返って、今の自分に書けることを書くようにするといいと思います。

4 これからの自分、決意

最後に、これからの自分はどうしていくのか、決意等で締めくくります。

・自分がされて嫌なことは、他人にもしない。当たり前のことかもしれませんが、自分も相手も大切にしていくために、忘れないようにしていきます。
・いじめられたときは、もう楽な方に流されずに、自分で決めたことを途中で止めずにがんばりたいと思います。
・ただの目標で終わらないように、意識して努力していきたいです。

自分の経験やこれまでの自分のことを踏まえて書けばいいと思います。

「みんながいじめをしなければいいと思います。」
など、自分のことではなく、他の人のことになるよりも

「ぼくは、人をいじめるようなことはしません。」
というように、自分のことで締めくくった方がいいと思います。

大切なことは、自分はどう行動していきたいかということです。

書きはじめの例

作文の書きはじめで悩むときには、いくつかの例から選ぶようにするといいです。
参考までに、書き出しの例を紹介します。

・ぼくは、いじめに反対です。どんな理由があっても反対です。
・いじめは人の心を傷つけます。
・自分がいじめにあったときのことを考えてみてください。
・いじめは絶対にやってはいけないことだと思います。
・いじめられてうれしい人はいません。

 

人権作文の例文

【いじめは人を傷つける 400字程度】
わたしは、いじめに反対です。どんな理由があっても絶対に反対です。
理由は、いじめは人を傷つけるからです。一番大切な心を傷つけます。体の傷は治っても、心の傷は治りません。だからわたしはいじめに反対です。
わたしは、いじめられたことがあります。仲のよかった友達からです。いつも仲良く遊んでいた友達から、突然いじめられるようになったので、とてもショックでした。学校で顔を合わせるのが怖くて、その人と会うのをさけていました。顔を見ると、心臓がドクドク動くのを感じて体がカチコチに固まりました。無視されたり、悪口を言われたりしました。胸の奥のところがズキズキ痛みました。学校に行くのもとても嫌でした。いじめは、される方はとても傷つくものだと思いました。毎日が悲しかったことを今でもはっきりと覚えています。
わたしは自分がいじめられて気づいたことがあります。それは、いじめられた側は、傷つき独りぼっちになって悲しい思いをしているということです。ですから、わたしは決して人をいじめたりしません。いじめにあっている友達に気づいたら、そっと話しかけることができる人間になりたいです。

ここまでで400字程度です。少しオーバーしました。お子さんの作文の参考になればうれしいです。

がんばって「人権」の作文を仕上げてください。

タイトルとURLをコピーしました