実家が離れていると、そこで暮らしている両親のことが心配です。両親が元気なうちはいいかもしれませんが、年齢も高くなっていくと益々心配です。親にしてみれば、逆に子供のことをいつまでも心配してくれているのだと思います。そう考えると涙が止まらなくなってしまいます。こちらが大人になっても、親はいつまでも親なんですよね。
どうにか両親と連絡がとりたかった
近くに兄弟や親戚など、様子を知らせてくれる人がいればいいのですが、いないので自分で何とか両親と連絡を取るしか方法がありません。でも、実際問題としてすぐに会いにいける距離ではないので困っています。
しかも!
「両親が高齢なので健康面が心配。会いに来てとも言えない!」
「両親と連絡がつかない。心配するなと言われる!」
いつも「便りのないのは良い便り!」などと言って、心配しなくても大丈夫だよと言われてしまいます。わたしは親に迷惑ばかりかけてきているので、何とか親に心配をかけたくない、親に恩を返したいと思っています。最近は特にこの思いは強い。
でも、わたしが両親のことを思えば思うほど「心配するな」という返事が返ってきます。きっとわたしの気持ちを分かっているのだと思います。その上で心配かけたくないと思っているのでしょう。
孫には連絡してくれる
なかなか連絡が取れない両親も、孫のことになると積極的に連絡してくれます。特に孫の誕生日前には必ず電話がかかってきます。「プレゼントは何がいい?」という内容の電話なのですが、子供達も楽しみにしています。「孫は目に入れても痛くない」とはこのことですね。
子供たちを見ている両親の顔はとても穏やかです。きっとわたしが子供の頃にも、こんな温かいまなざしで見ていてくれたんだなとつくづく感じます。そこで、できるだけ両親に孫の様子を伝えていきたいと思うようになりました。
最初は電話でした。運動会や学芸会、敬老の日に誕生日など、いろんな機会に電話をかけるようにしました。でもつながるのは20%くらいの確率でした。やっぱり電話に出ない。
次は手紙でした。両親も携帯は持っていますが、目があまり見えずメールは読みません。ですから紙の手紙にしました。これはある程度上手くいったのです。両親からの返事もきます。でも、手紙は子供達が続きませんでした。
次に選んだのは『まごチャンネル』という動画サービスです。スマホで撮った動画を実家のテレビに送るサービスです。19800円と高価だったので購入に迷いましたが、衝動買いしてしまいました。でも、意外とこれが当たりでした。小さな端末を実家のテレビに接続するだけなのですが、簡単に動画がテレビに届きます。接続と言ってもで電源をコンセントに差し込んでケーブルをテレビにつなぐだけ、3分で終了したのを覚えています。
でも両親が喜んでくれました。動画を送れば、その日の夕方に必ず電話がかかってくるようになりました。わたしや妻に「テレビ見たよ。ありがとう。」と言ってくれるのです。一番喜んでいるのは両親ではありません。わたしです。
「父さん、母さん、見てくれてありがとう。電話してくれてありがとう!」
ネット環境が必要ないので実家で使えた
わたしが使っている『まごチャンネル』は、スマホもインターネット環境も不要の動画送信サービスです。実家のテレビに動画を送るだけというシンプルなもので、余計なサービスが一切ないのが気に入っています。使い方もすごくシンプル。
こちらが動画を送ると実家テレビにつけた端末が点灯します。それに気づいた両親が、テレビをつけて見るのです。しかも、両親が動画を見ると、「見ましたよ」の連絡がわたしのスマホに届きます。これがまた便利。両親が元気でいてくれていることの確認になっています。
費用は端末代金が19800円で、月々の利用料金が1500円程度です。両親の笑顔と声が聞こえるのなら高くはありませんでした。
動画を送るためには
『まごチャンネル』を利用するには条件があります。
・端末は購入すること
この2つの条件さえ整っていれば利用できます。孫だけでなく、こちらの家族のことを動画で送ることができるので気に入っています。
自分にできることを
とにかく感じていたことは、「両親が元気なうちに!」ということでした。高齢になってくると、体調の変化は激しいです。ちょとしたケガから健康を損ねたり、入院が必要になったり、先のことは誰にも分かりません。できるときに、元気なうちに自分にできることをしたかったというのが本音だったのかもしれません。
次は家族みんなで旅行に行きたいと計画中です。