計算が苦手、算数が苦手なお子さんは、なかなかドリルをノートにしようとしません。家で宿題をしようとしても、手が進まないことってありませんか?
実はそれ、計算や算数が苦手なのではなく、写すことが苦手なのかもしれません。
ノートに問題を写すことが苦手
家で宿題をするときに、ノートを拡げるとすぐにやる気をなくしてしまうお子さんがいます。うちの子もそうでした。プリントが宿題のときには、さっと取りかかるのに、ノートに宿題を書くときは、明らかにやる気が違うのです。
これはよくある現象で、「ノートに写すこと」が苦手なお子さんなのです。計算や算数が苦手なお子さんではありません。プリントの場合は、スラスラと問題を解くことができる場合はなおさらです。
苦手なのは、いくつかの手順をふむということ
ノートに問題を写すことが苦手なお子さんをよく見てみると、ノートに写す際にいくつかの手順をふむところを苦手にしている場合が多いです。例えば、問題集に次のような計算が出されていて、ノートに答えを書くことが宿題だったとします。
①234×67
②472×38
(問題は⑳まで続きます)
この場合、次のような手順をふんで宿題をすることになります。
2 ノートに筆算を書く。
3 計算して答えを書く。
もしお子さんが、1や2の問題を写すところで時間がかかっていたり、イライラしているようであれば、「ノートに写す」ことが苦手なのです。きっと、3の計算は意外とできると思います。
写すことが苦手なら、写してあるものを使う!
宿題の目的は、「計算の練習をすること」であって、「ノートに写すこと」ではありません。ですから、あまりにも写すことが苦手でイライラするときには、割り切って問題をコピーしてあげる方法が有効です。もしくは大人が書いてあげます。筆算の式までコピーできれば、後は計算するだけですので、写すことが苦手なお子さんもスムーズに計算ができると思います。
コピーして計算と答えを書き込んだ紙は、ノートに貼り付ければOKです。宿題である「計算の練習をすること」は達成できたことになります。ただし、担任の先生には、コピーした理由を連絡しておいたほうがいいと思います。
ノートに写すこともできるようにしたいなら、まずは1問ノートに写して、残りはコピーするなど、ノートに写す作業を少しずつ増やしていくと無理がありません。
今のお子さんの状態を考えて、お子さんにとってよりよい方法で勉強できることが何よりも大切なことだと思います。