子供の身長が伸びる成長期は、幼児期と小学生から中学生の時期の2回です。どれくらい身長が伸びるかというと、約50㎝から80㎝くらい伸びるようです。もちろん男女で差がありますし、人によっても違います。
心配なのは、「うちの子はいつ身長が伸びるのか?」「どれくらい身長が伸びるのか?」ということですよね。
子供の身長は遺伝と環境によって違ってくるといわれていますが、年々子供の平均身長が伸びていることを考えると、環境の影響は大きいことになります。特に重要なのは栄養です。
昔は「牛乳を飲めば背は高くなる!」などと言われていましたが、牛乳を飲むことを頑張った結果、横にグングン伸びていった人も多かったです。
子供の身長が伸びるには、成長ホルモンの影響と十分な栄養が必要です。
成長ホルモンは、夜眠っているうちに多く分泌されるホルモンで、血液と一緒に全身に運ばれていきます。この成長ホルモンが多く出る時期が、身長がぐんぐん伸びていく時期です。
成長ホルモンが多く出たときに、身長が伸びるために必要な栄養が十分に体に蓄えられていると、身長はさらに伸びていくことになります。
成長ホルモンは、主に夜に出されるホルモンなので、その時間に眠っていないといけません。毎日決まった時間に眠ることで、成長ホルモンが出やすい状態にすることができます。
小学生のお子さんにおすすめするのは、夜の9時に眠ることです。十分な睡眠時間がとれますし、毎日続けることで習慣になります。習慣になれば、9時になると必ず眠くなり、決まった時間に成長ホルモンも出るようになります。習慣って大切ですね。
身長を伸ばす栄養も、カルシウムだけではありません。様々な栄養が成長には必要になります。
そうすると、お子さんの身長を十分に伸ばすには、毎日規則正しい十分な睡眠と、成長に必要な栄養を十分にとっておくことが大切なポイントになります。
もちろん運動も大切です。ですが、基本的に子供は遊びという運動が大好きですので、スポーツに打ち込まなくても大丈夫です。外で元気よく遊ぶことが最高の運動です。
子供の身長が最も伸びる時期を身長スパートといいます。子供の身長スパートが起きるのは、個人差が大きいのですが、2次性徴前後です。小学校の高学年から中学生くらいですね。まさに思春期真っ最中の時期です。
この身長スパートの時期に十分な睡眠と栄養をとり、適度な運動をすることが、お子さんの身長をしっかりと伸ばすことにつながります。
しかし、いつ身長スパートが始まるのか子供によって違います。一説によると、10歳までが勝負という考えもあります。普段からの備えが必要なのです。
特に寝る時間を決めておくことや、食事で栄養をとることは習慣ですので、「今、身長スパートの時期だから、早く寝て、栄養をたっぷりとるのよ!!」など急にはできません。
お子さんの身長について気づいた時期から、今からすぐに始めるべきなのです。
それでは、小学生の男女別・学年別の平均身長とおすすめの食べ物について紹介いたします。
小学生の子供の平均身長【年齢・男女別】
小学生の平均身長を学年別に紹介します。2017(平成29)年度のデータです。文部科学省のホームページで見ることができる内容です。
参考までに、40年前の昭和52年の平均身長と69年前の昭和23年度の平均身長と比べています。昔と比べてみることで、年々子供の身長が高くなってきていることが分かります。昭和20年に終戦を迎えましたので、昭和23年は戦後の時期になります。
小学校3年生なのに8歳となっているのは、データとなる身長がが学校で新学期が始まる4月のものだからです。新学年になったばかりでは、まだお誕生日は迎えていません。ですから1年生なのに6歳と表示されています。
ここで紹介する平均身長は、すべて新学年になりたての4月の平均身長です。
また、あくまでも平均身長です。身長や体重は個人差が大きいものです。高いからよい、低いからダメといったことではありません。身長は一つの個性、その子らしさなのです。
ですから、あくまでも参考にする程度の気持ちでご覧になってください。身長の単位はcmです。
小学校1年生の平均身長【6歳・男女別】
平成29年 | 昭和52年 | 昭和23年 | |
男子 | 116.5 | 115.5 | 108.1 |
女子 | 115.7 | 114.6 | 107.3 |
昔に比べると、小学校1年生とはいえ、子供の平均身長は高くなってきています。約70年前に比べると、小学校3年生くらいの身長です。昔と言っても、今のおじいちゃん、おばあちゃんの時代ですので、それほど大昔ではありません。
ちなみに昭和52年は、現在のパパママの世代に近いかなという理由で選びました。
小学校1年生は何をしてもカワイイ時期です。身長が高い低いもあまり気になりませんし、本人も気にしていません。
ですが、小学校に入学したこの時期がチャンスです。いろいろな習い事を考える前に、夜8時~9時に寝るように生活習慣をしっかりと身につけささせましょう。遅寝遅起きよりも、早寝早起きです。
小学校2年生の平均身長【7歳・男女別】
平成29年 | 昭和52年 | 昭和23年 | |
男子 | 122.5 | 121.2 | 112.1 |
女子 | 121.5 | 120.3 | 111.9 |
小学校2年生は、まだ平均身長は男子の方が少し高い状態です。この状況は4年生まで続きます。5年生から女子の方が高くなります。
あくまでも平均身長なので、お子さんの身の回りでは当てはまらない場合も多いです。
学校でも1学年進んで、ちょっぴりお兄さんお姉さんになる2年生です。自転車の練習を始めたり、一輪車に興味を持ったり、いろいろな遊具で活発に遊びたがる時期です。しっかり体を動かすことも背が伸びることに必要です。
食事の量に個人差はありますが、いろいろな食材を使って、バランスよく栄養が摂れるようにしましょう。食べず嫌いにならないように、いろいろな味を知ることも大切です。
好き嫌いがある場合は、味と調理方法を工夫して食べさせてみると、意外と食べられるようになったりします。ニンジンを小さく刻んでハンバーグに入れるなど、好きなものに混ぜると案外食べてくれる場合もあります。
小学校3年生の平均身長【8歳・男女別】
平成29年 | 昭和52年 | 昭和23年 | |
男子 | 128.2 | 126.6 | 117.4 |
女子 | 127.3 | 125.9 | 116.4 |
男女ともに1年間で6㎝近くも伸びています。背の高さは、小学生になりたての頃とは明らかに違うはずです。体操服や水着も買い換える時期かもしれません。
小学校3年生は、学校生活にも慣れ、行動範囲も広くなっていく時期です。自分一人の遊びから、友達との遊びへと広がっていく段階です。
ですから、お子さんによっては、自分の身長を友達と比べるようになる場合もあります。もっと背が高くなりたいといったことも言葉にするようになります。話せば分かるので、背を高くするには「寝ること」と「食べること」が大切だということを話してあげるとよいでしょう。
身長には伸びる時期があり、お子さんもきっと伸びるということは必ず伝えるべきことです。
小学校4年生の平均身長【9歳・男女別】
平成29年 | 昭和52年 | 昭和23年 | |
男子 | 133.5 | 131.7 | 121.9 |
女子 | 133.4 | 131.5 | 121.1 |
小学校4年生は女子の成長が目覚まし時期です。身長もぐんぐん伸びるお子さんが出てきます。男子はまだ幼いです。
習い事やスポーツに興味が広がる時期です。いろいろな友だちと遊ぶことも増えてきますので、友達と自分を比較することも多くなります。
成長には個人差があることを教えてあげましょう。伸びる時期「身長スパート」がくれば、身長はグンと伸びていくんだよと話してあげましょう。
そのためにも大切なのが、毎日の睡眠と食事です。テレビやゲーム、スマホの使い過ぎで、寝る時間が遅くなるのは良くありません。
また、栄養も普段からとっておかないと、急にたくさん食べなさいでは無理です。朝・昼・夜の食事の習慣を身につけさせましょう。
小学校5年生の平均身長【10歳・男女別】
平成29年 | 昭和52年 | 昭和23年 | |
男子 | 139.0 | 136.5 | 126.1 |
女子 | 140.1 | 137.7 | 125.7 |
平均身長は女の子の方が高くなります。男の子はやや取り残されたようでカワイイ存在です。女の子は2次性徴が始まる子も多く、体つきが女性らしくなっていきます。
体の変化に戸惑う場合が多いですので、誰にでもくる体の変化だということ、大人に近づいている証拠だということを伝えて安心させてあげましょう。
この時期特に必要なのは、バランスの良い食事です。よく食べるからと、本人が好きなものばかり食べさせては栄養が偏ります。栄養で大切なのはバランスです。栄養のバランスの良い食事を心がけてください。
特に牛乳や魚は重要な栄養が入っています。苦手なお子さんにはサプリや飲み物など、必要な栄養がとれるようにしてあげてください。
骨をつくるカルシウムやマグネシウムなど、必要な栄養がない状態では、育つものも育ちません。
小学校6年生の平均身長【11歳・男女別】
平成29年 | 昭和52年 | 昭和23年 | |
男子 | 145.0 | 142.6 | 130.4 |
女子 | 146.7 | 144.9 | 130.8 |
平均身長を見てみると、女子の方が高いです。体格は女子の方が大きい場合が多いということになります。ですが、これくらいの時期から男子も身長スパートに入る場合があります。
その証拠に食べる量が急に増えたりします。ご飯もおかわりするようになり、作る側としてはうれしい限りです。しかし、気をつけたいのが栄養のバランスです。
「食べるときが伸びるとき!」
好きなだけ食べてもいいと思いますが、やはり必要な栄養は摂れるようにしておくべきです。
最高学年ですので、筋肉もつき、運動量も小学校1年生とは比べ物にならないくらい多いです。そのため、筋肉で使われる栄養もかなり多めです。
体を動かすエネルギーは、主に炭水化物です。だからご飯をよく食べます。でも成長に必要なのは、体をつくるタンパク質やアミノ酸、骨をつくるカルシウムやミネラルです。
大切なのは、好きな食べ物ばかり食べさせるのではなく、成長に必要な栄養をとらせることです。
平均身長が昔と比べて大きく伸びているのは、間違いなく現代の方が栄養がとれるからです。この時期には特にバランスの良い栄養を十分にとれるようにしてあげましょう。好き嫌いがあり偏食のあるお子さん、アレルギーをお持ちで食べられない食品があるお子さんにはサプリメントで必要な栄養を補ってあげることも必要です。
毎日の栄養がバランスよくとれるおすすめサプリは慎重に選びます。子供が毎日口にするものだからです。安い商品に目がいきがちですが、値段よりも安全・安心、そして肝心の栄養に注目すべきです。わが家で使っているのはノビルンというサプリです。
現在高校生の長男も、いまだに飲んでいます。理由は背が伸びているからです。
ちなみに中学校1年生では、男女の身長は逆転します。
平成29年 | |
男子 | 152.8 |
女子 | 151.8 |
高校3年生の平均身長はどれくらいになると思いますか?
平成29年 | |
男子 | 170.6 |
女子 | 157.8 |
男女ともに小学生の頃からずい分伸びていますね。
背が高く、脚が長いお子さんが多いのも現代の特徴です。うらやましいかぎりです。
子供の成長に必要なのは睡眠と栄養
お子さんの身長を伸ばすのは、「睡眠」と「栄養」です。(適度な運動も必要です。)
睡眠は、毎日規則正しい生活を心がけてあげることで、徐々に習慣化されていきます。早寝早起きは健やかな成長に必要な習慣です。
問題は栄養です。
平日は学校で給食を食べているので、バランス良く食べることは十分可能だと思います。しかし、祝日や冬休みなど、学校が休みの日はいかがでしょうか?
毎食、栄養のバランスを考えて食事をつくるということは、なかなか難しいことではあるのですが、成長期のお子さんには、なるべく配慮して食事を作ってあげられるといいですね。
小学生におすすめの食べ物
成長期に必要なカルシウムの量は、1日に約707~986㎎です。特に身長が伸びるにはカルシウムは欠かせません。
でも、このカルシウムの量は、毎日摂り続けるのは難しい量です。
マグネシウムやリンもカルシウムと同じで必要な栄養です。背の高さを決める骨づくりにはカルシウムだけではダメです。マグネシウムやリンがないと強い骨はつくられません。
良質なタンパク質、アミノ酸はお子さんの体をつくるのに欠かせない栄養です。骨だけでは背は高くなっていきません。身体だってバランスよく成長していくのです。
亜鉛や銅、鉄も成長に必要な栄養です。カルシウムが体に吸収されるのを手伝うビタミンDやカルシウムが骨になっていくお手伝いをするビタミンKなど、各種ビタミンも必ず必要な栄養です。
簡単に紹介しただけでも、身長を伸ばす骨の成長に必要な栄養がたくさんあることはご理解いただけたと思います。
ですから、牛乳だけ飲んでいても身長は伸びにくい場合があるのです。もちろん牛乳は一番おすすめではありますよ。牛乳以外にもいろんな栄養が必要ということです。
でも、あれこれ考えると、毎日ものすごい食事になってしまいます。そんな必要はありません。偏ることなく、いろいろな食材から栄養が取れればいいのです。あれこれ献立を変えながら、意識して次の食材を多めに使えばいいと思います。
・魚
・大豆
・キノコ類
・野菜類(小松菜、チンゲン菜など)
乳製品にはカルシウムをはじめ、お子さんの背が伸びるときに必要な栄養が多く含まれています。小学生の場合は、学校の給食で毎日牛乳を飲んでいますので、土日や夏休みなどにも飲むようにするといいです。しかし、栄養価は高いので飲みすぎには注意です。
魚にもカルシウムがたくさん入っています。ちりめんなどの骨ごと食べるものは更に豊富です。おやつでも販売されていますので、定期的に与えてもいいですね。また、魚は良質なタンパク質も豊富です。栄養のバランスのとれた食べ物の一つです。
大豆は栄養価の高い優れた食べ物です。タンパク質から亜鉛等のミネラルまで、成長に必要とされる栄養がたっぷりと入っています。大豆は、枝豆、納豆、豆腐、きな粉、もやしなど、いろいろな食べ物に姿を変える食べ物です。これほど色々な食べ方ができる食材はありません。積極的に食べさせたい食材です。
キノコ類には、各種ビタミン群が含まれています。せっかく摂ったカルシウムも、ビタミンのはたらきがなければ吸収されにくいです。そこが牛乳だけではダメな理由の一つです。ビタミンは、栄養の吸収から体づくりまで、いろいろな場面で必要な栄養です。
野菜類でも、小松菜やチンゲン菜にはカルシウムやビタミン、ミネラルが含まれています。消化を助ける食物繊維も豊富なので、いろいろな野菜をバランスよく食べさせるようにしましょう。
これらの食品を効率よく食べるには、野菜炒めが簡単です。シーチキンを入れると魚も入ることになります。ですが、毎日だと子供が飽きてしまうので、味付けや調理方法など、工夫が必要です。
食事だけではどうしても栄養は偏ったり不足したりしてしまいます。お子さんの成長期だけでも、手厚く栄養補給させたいと思うのは当然のことです。
毎日の確実な栄養補給には「ノビルン」等の子供用栄養食品の利用がおすすめです。1日に必要な栄養を忘れずに補給することができます。特に牛乳が飲めなかったり、アレルギーをお持ちのお子さんには助かる食品です。わが家でも娘がアレルギーもちです。
朝食の時に飲むなど、時間を決めておくと習慣化し忘れません。身長スパートの時期だけでは栄養補給は間に合いません。低学年の頃から、確実にバランスの良い栄養を摂り続けておくことをおすすめします。
身長は買えませんが、栄養は買えます!
お子さんの背の悩み、健やかな成長には「ノビルン」がおすすめです。