小学生のお子さんがいらっしゃるご家庭なら分かると思います。テストの点数が悪く、原因を考えてみると、問題がよく分かっていない。読解力が足りないのです。
よくあることですが、親としては「もったいない!」の一言。
「もうちょっとやればできるのに・・・。」そう思ったことはありませんか?
現役時代に行っていた、「読解力を上げて国語の読む力をつける勉強方法」を紹介します。
「おっ!」と思われたところは、とりあえずやってみてください。非常にシンプルな方法ではありますが、効果はきっと表れます。
読解力をつける勉強法
個人的には、問題集を使った場合が、お子さんも親も取り組みやすいと思いますが、問題集を使わないバージョンと問題集を使うバージョンの2つで説明します。
親子での勉強が必要になります。
①教科書の左右の2ページを3回音読する
②同じページを3回黙読する
③読んだことを短くまとめてノートに書く
書店等で販売されている問題集が必要になります。
1日1枚します。1枚を切り離してお子さんに渡します。
①3回音読する
②3回黙読する(黙って読む)
③問題を解く
どんな問題集でもいいのですが、1回で1枚勉強するような、量の少ないものがいいと思います。また、お子さんの学年のものよりも、一つ前の学年のものから始めるほうがいいです。
スラスラ解けると、やる気が出るんです。
例えば、このような問題集です。(朝するか夕方かはご自由に)
お近くの書店等で手に入ると思いますので、購入されることをおすすめします。値段は600円前後です。
違うものでもかまいません。「読解」または「読むこと」の問題集にしてください。
問題集を一冊終えたら、次は少しステップアップした問題集です。次はお子さんの学年と同じものを買います。同じく学研プラスの問題集ですが、朝5分ドリルよりも少しだけ問題が増えます。でも、5~10分で終わる程度です。
2~3冊も仕上げることができれば、以前よりもかなり読解力はついてきています。
教科書を使って読解力をつける勉強法
問題集を使わない場合は、教科書を使って読解力をつける勉強をします。
この場合は、親のサポートが無いと難しいです。特に苦手なお子さんは逃げようとします。(笑)
親子での勉強が必要になります。
読解力の勉強は、長時間だと長続きしませんので、10~15分程度がいいと思います。お互いに無理しない時間を決めて、続けることが大切です。
では、やり方を説明します。
①教科書の左右の2ページを3回音読する
最初に国語の教科書から、今勉強しているところを開きます。
開いた左右のページが、この日勉強するところです。このページを声に出して3回読ませます。読めない漢字があることが発覚しますので、読み仮名を教えて、教科書に書き込ませましょう。
声に出して3回は必ず読ませます。
②同じページを3回黙読する
次に、同じページを、声を出さずに目で読ませます。黙読といいます。
声を出さずに必ず3回読ませてください。
これで、合計6回文章を読んだことになります。すると、お子さんによっては、暗記してしまうくらいに内容を覚えてしまう場合もあります。
実は、読解力不足は、読むという作業不足の場合が多いのです。しっかり何度も読めば、意味は自然に分かる場合もあります。
③読んだことを短くまとめてノートに書く
仕上げです。2ページ読んでいますので、その2ページに書かれていたことを、自分の言葉でノートに書かせます。
できるだけ短く、2~3文でまとめます。
ポイントは、『いつ、どこで、誰が(何が)、誰に(何に)、どうした』を書かせると、書く力も同時についてきます。
慣れないうちは、意味不明のことを書きますが、慣れてくると、文章も上手になってきます。
この①~③を毎日続けると、1か月もしないうちに読む力がついてきたことが実感できます。もちろん個人差はありますので、ご了承ください。
問題集を使う場合
書店等で販売されている問題集が必要になりますので、準備してください。
1日1枚ずつ、切り離して使えるものが使いやすいです。1枚を切り離してお子さんに渡します。〇つけも楽です。
苦手なお子さんは、全学年のものから始めると、簡単に解ける場合が多いので、調子に乗りやすいです。
時間は、やはり10~15分が目安です。きついと続きません。
では、やり方を説明します。
①プリントの問題文を3回音読する
プリントの問題文を3回声に出して読ませます。
分からない言葉の意味や漢字は教えてあげましょう。ここで辞書を使ってもいいのですが、あまりアレコレしすぎると続きません。
読むことだけに集中させます。
②プリントの問題文を3回黙読する
同じ問題文を声を出さずに3回読ませます。「心の中で読みなさい」などと言えば読むと思います。
さぼらないように、必ず3回読ませます。
③プリントの問題に答える
簡単な問題が、いくつか出されていると思いますので、その問題にチャレンジさせます。
合計6回読んでいないのに、問題から解こうとしている場合は止めさせます。先に必ず6回読ませます。そういう訓練です。
解き終えたら、〇つけをしましょう。できていたら、しっかりとほめます。
間違えていたところは、もう一度考えさせましょう。分からないときには、答えを教えてあげます。
終わったプリントは捨てません。つくえや壁に貼っていったり、ファイルにとじておいたりしましょう。
教科書を使う場合と、問題集を使う場合の2通りを紹介しましたが、問題集を使ったほうが、子供も親も「勉強した!」という気になります。
国語の読む力をつける勉強方法については、こちらでもまとめています。
>>国語の読解力をつける勉強方法
どちらにしても、読解力は数日ではつきません。毎日小さなことを続けることが大切です。がんばってください。