小学生が塾に行かずに成績を上げる勉強方法とは?

小学生が塾に行くことなく成績を上げることは可能なのでしょうか?

答えは「可能」です。間違いなく成績を上げることはできます。

塾に行かずに成績を上げる方法は、家での勉強方法を工夫することです。

最初にお伝えしておきますが、何か裏技的な方法で成績を上げても、本人ためになりません。小学生の成績が上がるのは、本人が勉強した結果ということがベストなのです。

ですから、これから説明する勉強方法も、言われてみれば当然のことに聞こえるかもしれません。しかし、現実にできていない場合が多く、結果として勉強ができない状態になっているお子さんは多いのです。

自分が小学生の頃を思い出してください。周りにいた頭のいい子は、勉強していませんでしたか?いいえ、勉強していたはずですよね。頭がいいと言われている子は勉強しているのです。

でも、勉強すれば頭が良くなると分かっていても、なかなか勉強しようという気にはなりません。

そこで、勉強するようになる仕掛けをつくっていくのが、これから説明する勉強方法です。勉強するようになる仕掛けは、子供自身では作れません。親が作ることになります。これから説明していきますが、当たり前のことしか書いてありません。この当たり前のことが大切なのです。

分かっているけどしない」と「やってみる」とでは大違いなのです。

 

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家で勉強させるだけで小学生の成績は上がる

何度も言いますが、勉強すれば成績は上がります。特に小学生の段階は、そこまで競争が激しくありませんので、成績を上げるチャンスです。中学生になると、周りの子も勉強するようになるし、順位も出てくるので、成績アップはやや難しくなっていきます。

問題は、どのようにしてお子さんが勉強をするような仕掛けを作っていくかということです。

ほとんどの小学校では、毎日宿題が出されます。宿題はきちんとやる子は多いです。でも、それでおしまいになっている場合が多いです。

「やったー!宿題終わった!遊びに行こう!」となっていませんか?

あるいは、すぐにゲームをしたり、スマホやテレビをみたりして、自分の好きなように過ごす時間になっていませんか?

これは非常にもったいない状態なのです。

 

宿題+αで、学力は大きく伸びていきます。

 

難しいことではなく、宿題の後に『家での勉強』をさせるだけです。時間は宿題+10分から始めましょう。この+10分の学習が成績を上げる鍵となります。

「いつ」「どこで」「何をする」の3つのことを具体的に決めて勉強すると、成績はグングン上がっていきます。

言い換えると、勉強する時間場所道具を決めてあげることで、お子さんの成績は上がっていくのです。詳しく説明します。

 

勉強する時間をつくる

まずは、宿題後に自分のために勉強する時間をつくるということを決めます。完全に押し付けてはダメです。親子で話し合って勉強する時間を決めます。

小学校の宿題があると思いますので、宿題後10~30分くらいがいいと思います。この勉強する時間は、子供に決めさせるようにしましょう。こんな感じで話し合うとよいと思います。

 

母「勉強がよく分かるようになるためには、どうすればいいと思う?」

子「勉強すればいいんだよ。」

母「そうなんだ。でも、学校の宿題があるでしょう。いつすればいいの。」

子「う~ん。それなら、宿題が終わってすればいいよ。」

母「へ~、なるほど。宿題が終わってするのがいいわね。どれくらいするの?」

子「5分くらい?」

母「ちょっと短すぎない?」

子「じゃあ、10分。」

母「それいいわね。じゃあ、今日からはじめましょう。途中であきらめないでよ!」

 

とても素直なお子さんですね。こんなに上手くいかないと思いますが、このように勉強する時間を、お子さん自身に決めさせるとよいでしょう。

最初は10分から始めていいのですが、できれば3か月後には30分程度に増やしていけるといいですね。「勉強するものを準備する」で紹介する道具を準備すると、次第に10分では終わらなくなっていくので、自然と時間は30分程度まで伸びていくと思います。

勉強時間が伸びたときに、しっかりと褒めてあげてください。

これも長続きさせるコツです。

 

勉強する場所をつくる

勉強する場所は、どこでもいいと思います。お子さんの部屋、リビングなど、お子さんが勉強しやすい場所でいいです。

しかし、一つの場所に決めて、必ずその場所で勉強するようにします。それは、勉強を習慣化させるためです。あちこちバラバラで勉強していては、なかなか勉強することが習慣化できません。

ですから、一度決めた場所で毎日勉強するようにさせます。勉強する場所は、時間と同じようにお子さんに決めさせるほうがよいでしょう。

注意することは一つだけです。それは、周囲からお子さんを誘惑する物を遠ざけておくことです。勉強する場所の目の前にゲームやマンガがあると、「ゲームをやりたい!」「マンガを読みたい!」の誘惑に負けてしまう場合があります。

勉強する場所はきれいに片づけて、何も置かない状態にします。勉強に集中できる空間を準備してあげるのです。

 

勉強するものを準備する

ただ、「勉強しなさい!」では、絶対に子供は勉強しません。というか、何をすればいいのか分からず、勉強できないのです。

学校での勉強は、先生から「これを考えなさい。」などと指示されるから勉強しているのです。もし教室で先生が、「勉強しなさい!」とだけ言っても、子供達は何をどうすればいいのか分からず、勉強できません。

実は学校の授業では、何をどのように練習するのかまで、細かく指示が出されています。ただ「勉強しなさい」だけではないのです。お子さんに必要なのは、分かりやすい勉強の仕方です。

ですから、何を勉強すればいいのか、勉強するものを親が決めてあげます。ここは親が決めていいところです。勉強するものがあり、やることが決まっていると、子供は何を勉強すればいいのか分かり、言われた通りに勉強します。

準備するのは、お子さんの学年の問題集です。できるだけ薄めのものを1冊準備します。

国語、算数、理科、社会の4教科が一冊になっているものがいいです。そして、なるべく薄いもの。分厚い問題集は、見ただけで子供はしようとしません。薄いとすぐ終わりそうなので、子供はやる気を出して終わらせようとします。

薄い問題集がいい理由を説明しますね。薄い問題集は、比較的短期間に終わらせることができます。すると、お子さんは、「1冊勉強し終えた!」という達成感を感じます。これは自信次へのやる気につながります。

また、薄い問題集は、短期間で全部の学習内容をサラッと勉強できます。さらに薄い問題集は、簡単な問題が多く載せてあります。簡単な問題は、基本的な問題ということになりますから、基本がしっかりと身につくというわけです。

お近くの書店で、薄い全教科の問題集を1冊購入しましょう。そして、毎日宿題が終わった後に2~4ページするような決まりをつくります。

ここで問題ですが、やはり決まりは、子供自身に考えさせます。「何ページすることにする?」と聞いて、お子さんが2~4ページに決められるように誘導してあげます。自分で決めたことは、他人に強制されたことよりも続けます。

 

自分で決めて、自分で続けさせることが大切なポイントです。

 

以上の3つのポイントを押さえて、家での勉強を続けると、確実に成績は上がります。

毎日20分間の家での勉強を、3か月続けたとします。どれくらい勉強したことになるでしょう。

20分×90日=1800分間です。時間にすると30時間になります。

今よりも30時間多く勉強した後の、お子さんの姿をイメージしてみてください。確実に学力はついていますよね。

「宿題後になにもしない」よりも「宿題後にちょっと勉強する」ほうが確実に勉強していることになります。1年間続けると、120時間になります。ものすごく差がつくのです。

 

お子さんの成績を上げるには、毎日のちょっとした時間の工夫で、少しずつ勉強させることが大切なんです。しかも、あたかもお子さんが自分で決めたことのようにルールを作ります。

そうすることで、家での勉強は習慣化していきます。

塾での勉強も効果はあると思います。しかし、塾に行こうが家庭教師を頼もうが、「家で自分で勉強する習慣」ができていなければ、本当の学力は身についていきません。自分で勉強する習慣ができると、中学、高校でも、自分で必要な勉強を考えて、家で勉強することができるお子さんになっていくのです。

 

まずは、「宿題+α」の10分から始めてみてください。

 

薄くて取り組みやすい問題集を参考までに紹介します。近所の書店で売ってありますので、お子さんの学年のものを購入することをおすすめします。

もちろん、これ以外の問題集でもOKです。できるだけ薄く、4教科の問題集を選びましょう。4教科の問題集は「全科」と表示されています。全部の教科という意味です。値段は700円~900円程度です。1年間使えます。

小学校3年生用です。シリーズは全学年分あります。

こちらは小学校4年生用です。シリーズは全学年分あります

最後までお読みいただきありがとうございました。お子さんの勉強が少しでも進むといいですね。

 

もし、小学生のお子さん向けの通信教育をお探しの場合は、こちらでまとめています。よろしければご覧になってください。
>>小学生の通信教育を徹底比較!

 

市販の教材も通信教育も、少しでも勉強を続けることで必ず成果は表れます。

そのきっかけを作れるのは家族しかありませんので、勉強の習慣が身につくまで、しばらく根気強く付き合ってあげてくださいね。

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