小学校では、年に1回体力テストが実施されます。
体力テストは、子どもが現在どれくらいの体力・運動能力があるのかを測定する目的と、全国的な子どもの体力の傾向を把握する目的があります。
テストと名前はついていますが、あまり成績には関係しませんので心配はありません。でも、成績表みたいなものが後日渡される学校もあります。優秀な子供にはミニ賞状がついてくることもあります。
時期は4月から5月の場合が多いようです。実施後には成績表が配られます。長男が小学生の頃、学期末に結果表のようなものをもらってきました。
体力テスト自体は、自分が子どもの頃にもありました。スポーツテストって言っていたような気がします。1日中運動場で何か運動していたような記憶があります。はっきりとは覚えていませんが。結果表なんて無かったような気がします。
さて、この体力テストですが、結構簡単に昨年よりいい結果が出せます。このことに意味があるかどうかは別としてです。
どうするかといいますと、練習するんです。
特別な練習方法があるわけではありません。あくまでも、正しい方法で練習するんです。すると、ほとんどの種目で結果が昨年度よりも伸びます。その理由とコツを説明しますね。
目次
小学校の体力テストでは、どんな種目があるかご存知ですか?
おそらく親が子どもの頃とは違っています。私が子どもの頃には、斜め懸垂やジグザグドリブルなどがありました。現在はありません。次の8種目があります。
・上体起こし(いわゆる腹筋運動です)
・長座体前屈(床に座って、体を前方に倒し、体の柔らかさを測定します)
・反復横跳び(横にぴょんぴょん跳びます)
・20mシャトルラン(長く走り、持久力を調べます)
・50m走(走る力を測ります)
・立ち幅跳び(跳ぶ力を測定します)
・ソフトボール投げ(ボールを投げる力を測定します)
例えばソフトボール投げです。普段の生活や遊びの中で、ソフトボールを投げる子はあまりいないと思います。うちの子は、ボールの投げ方が分かっていませんでした。右足を出しながら右手で投げていました。体力テストの前に、公園で何度か投げる練習をしたところ、その年はぐ~んと結果がよくなりました。
このことから、体力テストの結果がよくないのは、その運動の経験があまり無いということが理由の一つとして考えられます。ですから、練習するとある程度できるようになるのだと思います。
どんな練習をすればいいの?コツは?
では、我が家でどんな練習をしたのか、コツも含めて紹介しますね。効果が無かったらすみません。
【握力】
つかむ力を測ります。
物を強く握るとついてきます。鉄棒にぶらさがったり、グー、パーを両手で50~100回繰り返すとついてくると思います。
おすすめは、手をグーパーすることです。毎日100回をお風呂上りに親子でするなど、大人が一緒にすることで続けられます。
コツは瞬間的に力を入れることです。
他にもいい方法はあると思いますので、いろいろと試してみてください。
【上体起こし】
いわゆる腹筋運動です。
両手をグーにして胸の前で交差させます。そして腹筋をするのです。
おすすめは、寝る前の腹筋です。ふとんの上で腹筋をします。5回、10回・・・と、無理しない程度に練習しましょう。せめて1回はできるといいですね。
コツは、起き上がるようにすることです。
【長座体前屈】
床に足を伸ばして座り、手をつま先の方に近づける運動です。どれくらい柔軟性があるのか測定します。
おすすめは、お風呂上りの柔軟です。腹筋とセットで寝る前でもいいのですが、両足を伸ばして、息をはきながら手をつま先の方に伸ばします。
コツは、しっかりと息をはくことです。
ゆっくりと3~5回するといいと思います。ついでにいろんな柔軟体操をするといいですね。
【反復横跳び】
3本の線を順にまたぐ運動です。すばやさを測定します。
これも普段はあまりやっていない運動だと思います。野球で塁に出たときのリードを素早くしたような動作です。サイドステップといいます。
おすすめは、反復横跳びをそのまま練習します。1m間隔の3本の線を地面にかき、その線を素早く交互にまたぎます。部屋の中の場合は、ビニールテープを床にはります。
リズミカルにピョンピョン横に跳ねるように跳ぶのがコツです。1日1回練習するといいでしょう。1分間で何回跳べたかを測定するので、毎回数えながら楽しく練習しましょう。
【20mシャトルラン 50m走】
走る力をみるテストです。20mの直線を、繰り返し往復して走ります。持久力も必要になるテストです。
20mシャトルランと50m走は、練習してもあまり成果は見られませんでした。まあ、急に走るのが速くなったりはしないのでしょうね。
でも、練習すれば記録が伸びる可能性はあります。おすすめ練習方法は、公園を走ります。直線30mくたいを、5~6回走ります。手をしっかりと振るのがコツです。
【立ち幅跳び】
立ち幅跳びはジャンプ力をみるテストです。
両手を勢いよく上にあげ、同時にジャンプします。走り幅跳びではありませんので、助走はつけません。
おすすめは、遠くまでジャンプする練習です。家が頑丈なところは寝る前に練習するといいでしょう。走る練習と合わせて家の外で行うのが無難です。コツは、上ではなく、できるだけ前に跳ぶということです。
【ボール投げ】
最後にソフトボール投げです。これは必ず練習しましょう。投げる力のテストです。
理由は、ボールを投げるという動きは、普通の生活の中ではあまり経験しないからです。低学年は、正しい投げ方すらわかりません。
ボール投げは、投げ方がポイントです。右手で投げる場合は、左足を前に踏み出して、体全体を左に回転させるようにしながら投げます。
なんだか言葉で説明すると難しいですね。コツは、ボールを投げるときの角度を45度にすることです。けっこう斜め上の空の方に向かって投げるというイメージでしょうか。
うちの子は、最初は水平に投げていました。当然すぐに地面にボールが落ちました。ボール投げ選手を目指すわけではありませんので、ある程度投げる練習ができると、記録は伸びると思います。
おすすめは、休日に公園でボールを投げる練習することです。ボールが無い場合は、タオルをもって練習するといいです。
まとめ
小学生の体力テストは、前もって練習しておくことで成績が伸びます。それは、多くのお子さんが、体力テストを不慣れな状態で受けているからです。年に1回しかしない運動を、その日だけ頑張っても結果は伸びません。
練習しても伸びない種目もあると思います。得意不得意もありますし、その日の体調も関係すると思います。練習期間は、1か月くらい続けられるとベストですね。体力テスト2日前くらいにやっても効果は薄いかも。
あくまでも前年の記録よりも伸びていればよいと思いますので、できる範囲で練習しておくことをおすすめいたします。親子でやれば、パパママの運動不足の解消にもよいかもしれませんね。