病気等で小学生の子供でも、長期入院することがあります。
1週間程度の入院であれば、勉強はまあ大丈夫かなと思います。ですが、1か月、2か月…となると心配になります。
今回は、子供が長期入院する場合の勉強についてまとめます。
勉強は基本的に学校の先生が教えてくれるもの
最初にお伝えしておきますが、入院中は治療が1番重要なことです。何よりも重要なことは病気の治療がスムーズに進むことです。
入院中は、子供はとっても不安でいっぱいです。自分の体や病気のこと、治療のこと、いつまで入院するのかなど、大人よりも不安でいっぱいなのです。
まずはお子さんの心と体の調子のことを最優先で考えてあげてください。勉強等はその次です。
さて本題です。小学生の場合、勉強は基本的に学校の先生が教えてくれるものです。ですから、退院後に先生が遅れた分の勉強を教えてくれる場合がほとんどです。
わが家の長男が入院したときも、親戚の子が入院した時もそうでした。特に事前に話がない場合、こちらから「退院後に教えてください」とお願いしておけば大丈夫です。
大きな病院で、かなり長期間入院する場合は、院内学級というものがある場合もあります。病院の中に専属の先生がいて、勉強を教えてくれるのです。でも、これは特別の場合です。
最も多いパターンは、退院後に担任の先生が勉強を教えてくれるというものです。毎日放課後に、少しずつ遅れた分を教えてくれます。入院することが決定した時点で、学校の先生に相談しておきましょう。
もちろん入院中でも、子供ができる分は勉強させておくことをおすすめします。あくまでも無理しない程度にです。
入院中はできる勉強をしておく
どんな病気で入院するかにもよりますが、入院中は子供ができる勉強をさせるようにしましょう。
絵の具で絵を描いたり、習字やリコーダーの練習をしたりすることはおすすめしません。周りの患者さんの迷惑になるのでやめましょう。
文字が読めるのであれば、一番のおすすめは「教科書を読むこと」です。クラスの子供たちが勉強しているところまで読むようにします。
小学生の場合は、国語・算数・理科・社会の4教科で大丈夫です。英語は音声がないとつらいです。4教科の教科書を読むようにします。
おすすめは毎日1時間、時間を決めて読むこと
あくまでも入院中は治療が最優先ですので、勉強は可能な限りということにしましょう。また、病院の先生の許可を取るのも忘れずに。
おすすめの勉強方法は、教科書の音読です。そして教科書以外の読書も付け加えます。
・教科書を30分間音読する
・教科書以外の本を30分間静かに読む
本は読み始めると面白いものです。この機会に読書の習慣も身につけてくれるといいですね。
毎日時間を決めておくことで、勉強は習慣になっていきます。
特に教科書の音読は大切です。教科書を読めば、学校でどんなことを勉強しているのかわかります。退院後に登校したとき、スムーズに授業を受けることも可能になります。
意外と授業を受けるよりも、音読していた方が理解していたりして…。
何にしろ、学校で勉強する内容は教科書にすべて入っています。読むだけで勉強になることは間違いありません。
入院中の生活リズムづくりにも、決められた時間に本を読むということはいいことだと思います。