作文が書けない子供への簡単な作文練習の方法

小学校で苦手な教科のベスト3に入るのが国語です。国語の中でも、特に苦手意識が高いのは作文です。

作文の時間になると、とても気が重くなる子供たちは多いのです。

今回は、小学生で作文が苦手で書けない子供への作文練習方法の紹介です。

 

 

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作文が苦手だと子供は学校で困ります

作文は日記や感想文など、いろいろな形で書くことになります。

作文が苦手だと、その時間は苦痛の時間になってしまいます。

【どんなときに困っている?】
・前日や休日の日記を書くとき
・読んだ感想を書くとき
・思ったことを書くとき
・スピーチの下書きをするとき
・見学の感想やまとめを書くとき
・主人公の気持ちを書くとき
・1日の振り返りを書くとき

学校生活の中では、文を書くという時間は、意外と多いということがわかると思います。

そもそも、なぜ作文が書けない、苦手なのでしょうか?

原因はいくつかありますが、多いものは次の3つです。

・何を書けばいいのかわからない
・書く順番がわからない
・書きたいことがない

一番多い理由が、「何を書けばいいのかわからない」です。

例えば、よく小学生が書く作文が運動会の作文です。
運動会後に書くことが多いです。

運動会の時期には、家でも運動会の話はたくさんしていると思います。

「今日、かけっこの練習をして2位だった。」
「ダンスの踊りを覚えてきた。」

毎日のように運動会の話で盛り上がるのではないでしょうか。

作文は、そのおしゃべりしたことを書けばいいのです。でも、書くとなると、いきなり苦手に感じてしまいます。

では、どうすれば苦手ではなくなるのでしょうか?

苦手な作文は、書く練習をすることで上手になっていきます。

気軽におしゃべりするように、気軽に文章で書けるようになれば、作文は苦手ではなくなります。

 

簡単な作文練習の方法

作文は、週に1回、文を書く練習をすることで上手になっていきます。

「毎週土曜は作文の練習の日」など決めて、作文練習を1か月間続けてみましょう。

それでは、具体的な作文練習の方法を説明します。

【家での作文練習の進め方】
1 練習日、時間を決める
毎週土曜日の午前10時から午前11時まで(60分間)
2 テーマを親から受け取る
(例)「新学期」など、下で紹介しています
3 作文を書く
①作文メモを書く
②書く順番を決める
③メモを見ながら書く
4 親が読んで感想を伝える
読んで、いいところを伝えます
字の間違い等は伝えません

「3 作文を書く」を詳しく説明します。

ポイントは作文メモです。

メモさえしっかりと書けるようになれば、作文は意外とスラスラ書けます。

作文メモとは、作文に書きたいことを短い言葉で書いたものです。

思いついたことを、次々に5つくらい書いてみます。

例えば運動会の作文メモはこちら。

【作文メモ 運動会】
・よさこいソーランの練習がきつかった
・よさこいソーランが上手におどれた
・かけっこで2位だった
・家族のおうえんがうれしかった
・走るときにきんちょうした

この作文メモをもとに、作文を書きます。

次は、書く順番です。
作文メモの「・」のところに、書く順番を書きます。

③よさこいソーランの練習がきつかった
④よさこいソーランが上手におどれた
②かけっこで2位だった
⑤家族の「がんばったね」がうれしかった
①走るときにきんちょうした

「この順番が書きやすいかな」と思った順番でいいです。

順番が決まれば、いよいよ作文です。
①~⑤のことを、思い出しながら書けばOKです。

作文(例)「運動会」
ぼくは、運動会で二つのことをがんばりました。かけっことよさこいソーランです。
一つ目のかけっこでは、走る順番にならぶときからきんちょうしました。
「よーい、どん!」
前の人のスタートの合図が聞こえると、もうむねがドキドキして、足が動くか心配でした。ぼくの番になりました。スタートの合図は、よく聞こえませんでした。でも、となりの太一くんがスタートしたので、ぼくも走り始めました。ゴールのテープが見えるまで、いっしょうけんめい走りました。体が半分空中にういているようでした。結果は2位でした。とてもうれしかったです。
二つ目はよさこいソーランです。おどりの練習が始まったとき、正直とてもいやでした。まわりの友達は、おぼえて上手になっていくのに、ぼくはうまくおどれなかったからです。休み時間にさきちゃんからおどりを教えてもらいました。苦手だったところも、おどれるようになりました。
運動会当日は、お客さんに一番見える前の列でした。お母さんも見えました。おどりの音楽がなり始めて、ぼくは練習してきたおどりを、全力でおどりました。終わると、お客さんから大きな拍手をもらいました。とてもうれしかったです。
運動会が終わって家に帰ると、お母さんが「今日はすごくがんばっていたね。おどりも上手だったよ。」とほめてくれました。ぼくは来年もがんばろうと思いました。

作文メモを見て、決めた順番通りに書いた作文です。

次に何を書けばいいのかがわかるので、意外とスラスラ書けます。

もちろん練習は必要です。次に1か月分のテーマを準備しましたので、お子さんと一緒に練習してみてください。

書く量は自由です。短くても長くてもいいです。とにかく、作文が書けたことをほめるようにします。

 

実際に練習してみましょう

それでは、実際の作文練習に入ります。

原稿用紙かマス目のノートを準備してください。

1週間に1回の練習で、4回分(1か月分)です。

【練習1】作文のテーマ「新学期」
①作文メモを書く
メモの例
・担任の先生
・なかよしの友達
・たのしい勉強
・苦手な勉強
・がんばりたいこと
②書く順番を決める
このテーマの場合、最後はがんばりたいことにしたほうがいいでしょう。
あとの順番は、お子さんが好きに考えたものでOKです。
③メモを見ながら書く
作文に書きます。メモの順番通りに書くように話してください。
「どんな先生なの?」
「なかよしは誰?」
「どの勉強が楽しい?」
「苦手な勉強は?」
「どんなことをがんばりたい?」

お子さんが、何を書けばいいかわからなくなってきたら、質問してあげると書けるようになります。

【練習2】作文テーマ「学校のしょうかい」
①作文メモを書く
メモの例
・ブランコがある
・ウサギがいる
・給食室からおいしいにおい
・プールが新しい
・校しゃが3階まである
②書く順番を決める
このテーマの場合、順番はお子さんが好きに考えたものでOKです。
③メモを見ながら書く
作文に書きます。メモの順番通りに書くように話してください。
「ブランコは人気なの?」
「ウサギはどれくらいいるの?」
「大好きな給食は?」
「どんなところが新しいの?」
「教室はどれくらいあるの?」

お子さんが、何を書けばいいかわからなくなってきたら、質問してあげると書けるようになります。

【練習3】作文テーマ「わたしの家族」
①作文メモを書く
メモの例
・5人家族
・お父さんは夜まで働いている
・お母さんは買い物が好き
・お姉ちゃんは怒るとこわい
・弟は三輪車が大好き
②書く順番を決める
このテーマの場合、順番はお子さんが好きに考えたものでOKです。
③メモを見ながら書く
作文に書きます。メモの順番通りに書くように話してください。
「5人ってだれ?」
「どんなお仕事なの?」
「どんな物を買うの?」
「どんなときに怒られた?」
「どこで遊んでいるの?」

お子さんが、何を書けばいいかわからなくなってきたら、質問してあげると書けるようになります。

【練習4】作文テーマ「目玉焼きを作ったこと」
※ 直前に親子で目玉焼きを作ってください。体験することで作文を書きやすくします。
①作文メモを書く
メモの例
・たまごをわった
・作り方を聞いた
・こげそうになった
・よく焼けておいしかった
・次につくりたいもの
②書く順番を決める
このテーマの場合、作る準備から書きはじめるほうがいいでしょう。最後は次に挑戦したい料理を考えるといいです。
③メモを見ながら書く
作文に書きます。メモの順番通りに書くように話してください。
「どうやって割ったの?」
「作る順番は?」
「どんな音がしたの?」
「味はどうだった?」
「次は何つくる?」

お子さんが、何を書けばいいかわからなくなってきたら、質問してあげると書けるようになります。

 

以上で4回の練習が終了します。
週に1回練習していけば、約1か月で終わります。

4回の練習後には、少し作文に自信がついてきているのではないでしょうか。

もちろん、まだまだ続けると、作文はぐんぐん上手になります。
ぜひ、ここで終わらずにテーマを決めて続けてみてください。

 

まとめ

作文が苦手で書けないお子さんには、作文を書くときの順番を決めて一つのパターンを身につけさせます。

書き方がわかると、練習することで作文が上達します。

面倒がらずに1週間に1回、少しの時間で書く練習をすること。

これで以前よりも作文は書けるようになると思います。
練習がんばってくださいね。

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