小学校の場合、欠席や早退の連絡は連絡帳を使わないといけない場合が多いです。世界的なコロナウィルスの流行で、アプリを使った欠席連絡が増えてきてはいますが、連絡帳を使う場合は多いです。
電話の方が話も早くて便利なのですが、小学校の連絡手段は、今も昔も連絡帳が中心なんですね。
まあ、インフルエンザの流行期など、何十人も一斉に電話してこられると対応が大変だということは分かります。しかし、朝の忙しい時間に書く連絡帳は、誰に届けてもらうかも含めて悩むところです。結局自分で学校まで持って行ったりして。
連絡帳の書き方と例文
本題の連絡帳に書き方についてです。いくつかの場面に沿って、自分はこのように連絡帳に書いたという書き方を紹介します。実際に書く場合は、ご自分でアレンジされてくださいませ。
連絡アプリやタブレット、スマホをお使いの場合は、内容を短く変更してもOKです。
書き方の基本
連絡帳を書く上での基本は、相手に失礼のないように連絡を伝えることです。そのために守るべきルールとマナーがあります。
・何の連絡か分かりやすく書くこと
・シンプルに書くこと
・相手に失礼がないように書くこと
文の終わりは、「~です。」「~します。」などの、丁寧な言葉で書くようにします。季節の挨拶等は必要ありません。「いつ」「子供がどうするのか」をシンプルに書くようにします。
気をつけてほしいことは、トラブルが発生したときに感情的に書かないことです。書いたことを後から後悔しても消えません。冷静になってから書くようにします。
書き方の基本はこちら。
(連絡する内容)
よろしくお願いいたします。」
それでは、いろんなケースの例文です。目次を利用して、必要なところをご覧になってください。
病気で欠席の場合
子どもが小学校在学中、一番多く書く連絡かもしれませんね。わが家の場合はそうでした。知り合いのお子さんには、6年間無欠席だったというツワモノもいらっしゃいました。そんなご家庭は、連絡帳に書く機会も少なくなるでしょうね。では例文です。
お世話になります。〇〇ですが、昨日より発熱いたしまして、今朝も38度あります。本日はお休みさせていただきます。よろしくお願いします。」
欠席する旨を端的に伝えるためにシンプルな分かりやすい文章で書くことを心がけています。
続けて病気でお休みする場合
続けてお休みする場合、欠席は連絡帳で連絡する場合が多いです。
前日の欠席連絡にお返事が書かれている場合もありますので、それにつながるように本日も欠席するということを書きます。
途中でインフルエンザと判明する場合があります。その場合は、インフルエンザであるということと、いつまで休むように医師から言われたのかを書くようにします。
インフルエンザ等の病気で欠席の場合
インフルエンザや感染性胃腸炎、手足口病、おたふくかぜ等の感染力が強い病気で欠席する場合は、学校では出席停止となります。これは、病気の感染が広がるのを防ぐため、治るまで学校には来ずに家で治療に専念してくださいということです。欠席になはりません。
この場合は、病院で診察を受けた際に医師から「○日まで学校は休むようにしてください。」等の話があります。
出席停止扱いの病気の場合、早めに学校に連絡をします。連絡帳での連絡の場合、文例はこうです。
病院に連れていくため早退させる場合
午後から病院に連れていく場合、家庭の用事で早退させて欲しい場合など、学校を早退することが数回ありました。
早退する場合は、防犯上の心配もありますので、学校まで親が迎えに行ったほうがいいと思います。
何時に早退するのか必ず書くようにしなければいけません。
遅刻して登校する場合
病院に行った後に登校するなど、遅刻して登校することがあります。そんな場合も、連絡帳で必ず伝えるようにします。
伝える内容は、「いつ遅刻するのか」「遅刻する理由」「何時くらいに登校するのか」です。特にお昼を過ぎる場合は、給食に間に合うかの連絡も必要です。
できれば遅刻する前日までに連絡できるといいです。もちろん当日の朝でもOKです。
〇月〇日(〇)は、朝から病院を受診します。ねん挫した足の検査です。午前中の診察となるので、11時くらいには登校できると思います。遅れて登校しますので、よろしくお願いいたします。」
本日、朝から腹痛を訴えるため、しばらく家庭で休ませた後登校します。なるべく午前中には登校させたいとは思っていますが、体調が良くならずに欠席する場合は、電話で連絡いたします。どうぞよろしくお願いいたします。」
昨日ケガをしたので病院に連れて行きます。受診後に登校させますので、よろしくお願いいたします。病院の込み具合にもよりますが、10時前後には登校できると思います。」
家の都合でお休みさせる場合
家庭の用事など、どうしても学校に行けない場合がでてきます。その場合は、前もって欠席するということを連絡しておきましょう。詳しい理由などは通常聞かれませんので、連絡は必ずしておくほうがいいと思います。
〇月〇日(〇)のことですが、家の用事(欠席の理由)で学校をお休みさせていただきます。何かとご迷惑をおかけすることもあるかもしれませんが、どうぞよろしくお願いいたします。」
〇月〇日(〇)は都合で欠席いたします。父親が海外に単身赴任いたしますので、家族で見送りにいきます。たいへんご迷惑をおかけいたしますが、どうぞよろしくお願いいたします。」
欠席の理由が書ける場合は書いてもいいと思います。家の用事で十分だと思います。この場合は、病気で欠席ではありませんので、病欠に対して事故欠として扱われます。何か事故にあったという意味ではありません。病気以外の欠席の場合にそのような呼び方をするだけです。特に何も心配する必要はありませんので、事前に必ず連絡しておきましょう。
よくわからない理由で欠席する場合
特に病気でもなく、悩みがある様子も見られない。正確な理由はわからないけれども、「今日は頭が痛いから学校に行きたくない!」など、頑として登校をしぶるときがあります。
親としては、「学校で何かあったのかな?」など、いろいろ心配してしまうのですが、実際に欠席するときには学校への連絡は欠かせません。
様々なケースがあり、書き方に迷うと思います。あまり深く事情を書けないときには、シンプルに欠席することと理由を書くようにするといいでしょう。
朝から食欲がなく、時折お腹が痛むようです。顔色もよくないので、今日は大事を取って学校は休みます。体調が良くなれば、明日は登校しますのでよろしくお願いいたします。」
朝から頭痛がするようで、薬を服用しています。様子を見るため、今日はお休みいたします。」
身内が亡くなり、葬儀のためにお休みする場合
身内に不幸があり、葬儀のために学校をお休みする場合があります。その場合は、連絡帳で学校に欠席することを伝えます。
この連絡は、事前に分かるものではなく、急な場合が多いです。連絡帳に必ず書くべきことは、誰が亡くなったのか(子供にとっての続柄)、いつお休みするのかの2点です。
葬儀の場合は、欠席理由は「忌引き(きびき)」となります。(細かいきまりはあります)
葬儀の場所が県外など、お休みが長くなりそうな場合は、配布物のことも書いておくほうがよいと思います。
子供が入院する場合
骨折や病気など、様々な理由で入院する場合があります。「あれ?先生にお伝えした?」忘れないように連絡帳でも伝えるようにします。
○○(お子さんの名前)ですが、扁桃腺の手術のため(入院の理由)6月20日から7月20日まで入院することになりました。大事をとって入院期間は長めに予定してありますが、早めに退院するかもしれません。勉強がおくれることが心配ですが、今後の健康のことを考えて手術することにしました。しばらく学校をお休みさせていただくことになります。どうぞよろしくお願いします。」
学期や1年間の終わりのご挨拶、お礼を伝えたい場合
特にお子さんがお世話になった場合や、トラブルがあって解決できた場合など、学期の終わりに先生にお礼を伝えたい場合がでてきます。直接お会いして今学期のお礼をお伝えすることが一番良いと思いますが、なかなかその機会はありませんので、連絡帳でお伝えするのが一般的ですし、忘れずに伝えられます。
やや長文になってしまい申し訳ありません。お子さんの様子と合わないところは書き換えてくださいね。その学期中のお子さんのエピソード等を入れると、親密度の上がる文章となります。最後は、感謝と次の学期のことを書くとよいでしょう。
シンプルな場合はこちらです。
あくまでも、必要な場合の書き方です。必要が無ければ書く必要はありません。
書くタイミングは、終業式の日か、前日あたりがよいと思います。
夏休みの登校日をお休みする場合
小学校によっては、夏休み中に登校日を設けている学校も多いようです。
2学期の行事の準備や練習での登校もあるかもしれません。
しかし、夏休み中は家庭の様々な事情もあり、家族旅行等の行事と重なる場合もあります。
夏風邪などの急な病気による欠席も考えられます。
基本的に夏休み中の登校日は、出席日数には入れてない学校が多いので、お休みした場合でも、2学期の通知表の欠席日数には入りません。ですが、お休みするということは事前、もしくは当日に学校に連絡しておきましょう。連絡帳で連絡する場合の記入例はこうです。
夏休み中ですので、学校にどうやって届けるかが問題です。連絡帳でなく、お手紙という形でお友達や近所のお子さんにお願いするといいかもしれません。そうすれば連絡帳を返却してもらう必要もありません。
新学期のご挨拶を書く場合
1学期や2学期、3学期の始まりで、担任の先生にご挨拶を書く場合には、お子さんが次の学期で楽しみにしていることを書いたり、指導してほしいことを書いたりするとよいでしょう。通知表等でも、お休み中のお子さんの様子は伝えていると思いますので、あいさつはシンプルにするほうがいいです。学校からの返事も、たいていは長い文ではありません。
まずは新しい学年に進級した1学期のあいさつです。
新しい学年になって、ニコニコ笑顔で登校しています。5年生になったので運動もがんばると張り切っています。新しい先生は、スポーツが得意なんだよと喜んでいました。親子ともども、1年間どうぞよろしくお願いします。」
続いては夏休み明けの2学期のあいさつです。夏休みのエピソードなどを入れると書きやすいと思います。
冬休み明けの3学期の場合、新年のごあいさつから始めます。
体育の授業を見学する場合
風邪の流行期などには多いかもしれません。体育の見学です。
子どもが直接伝えるという方法もあると思いますが、事前に見学することが分かっているのであれば、連絡帳に書いておいたほうがいいと思います。
見学の場合は、見学する理由を入れるようにしましょう。
ただ「見学します。」では、「どうして?」となります。
水泳の授業を見学する場合
水泳の時期になると、特に体調管理が必要です。通常の体育と違い、お子さんはプールに入ることになりますから。
風邪等は、無理にプールに入ると体温が奪われ悪化する場合もありますので、そんな場合はむりさせずに見学するように連絡しておきましょう。
水中での活動は、陸上よりも危険度が増しますので、用心することも必要だと思います。
宿題が難しい等、勉強の相談をする場合
子どもの宿題のことですが、わからない場合やできなかった場合も連絡帳で一言連絡しておけば安心です。
わざわざ例文まで紹介するようなことではないような気がします。しかし!
子どもにとって宿題ができなかったということは意外と重大なことです。たとえ理由が「わからなかったから」だとしてもです。
自分で先生に言ってくれればいいのですが、うまく伝えることができるか心配です。友達から「宿題を忘れたので言い訳しているのでは…」と思われてしまうのも嫌なはず。
難しくてわからなかった場合はこちらです。
先生に相談がある場合
子どものことで相談がある場合も出てきます。そんな時には、内容は詳しく書かずに、相談がある旨を連絡帳で伝えるようにしています。
内容によっては、子どもに見てほしくない場合もありますし、子どもが心配する場合も考えられますから。
相談する内容によりますが、簡単な質問程度であれば連絡帳で聞いていました。でも、お友達のことやトラブルのこと等は電話や直接会ってお話していました。
連絡帳に書くと、結構な長文になるし、意味が分からなくなったり、後に残ったりすることが嫌だからです。
いつも心がけていたことは、最初に「お世話になります。」や「いつもお世話になっています。」を書くこと。最後に「よろしくお願いします。」「ありがとうございます。」を書くことです。
連絡帳の届け方
欠席理由等を記入した連絡帳は、速やかに学校に届けます。届ける方法は次の3つです。
・兄弟姉妹に持たせる
・親が持っていく
欠席ではなく本人が登校する場合は、本人が持っていきます。欠席の場合でも、兄弟姉妹がいる場合は、先生に渡すように話して持たせます。
一番多いのは、近所の子供にお願いするパターンです。登校班で集団登校する場合は、班長さんにお願いするといいでしょう。
自由登校の場合は、近所の子供が登校する前に連絡帳をお願いします。その子の親にお願いすると問題ありません。
連絡帳をお願いすることができない場合、最後の手段として親が持っていきます。通勤時や子供の登校前の時間に学校の職員室や事務室まで届けます。
連絡帳でトラブルがあった場合は?
連絡帳をめぐってのトラブルは意外と多いです。特に多いのが、先生とのトラブルです。基本的に連絡帳では担任の先生とやり取りをするので当然のことです。
その中でも、文章を違う意味で受け取られる場合が多いと思います。「そんなつもりで書いたのではないのに…」とこちらは思っていても、先生は違うように受け取られたなど。
いわゆる誤解なのですが、対応としては直接会ってお話しするか、電話でお話する方法がベストです。会話すれば誤解はすぐに解消します。
連絡帳でやり取りを続けると、益々悪い方向に行く場合があるので注意が必要です。直接先生とお話することをおすすめします。先生方も分かっておられるので、直接連絡してこられる場合が多いです。
以上で連絡帳の書き方についての紹介を終わります。連絡帳にどう書こうかお悩みの方のお役に立てればさいわいです。ここまで読んでいただき有り難うございました。
コメント