小学校の先生から、「学校でも落ち着きがないです。」と言われた場合、かなりショックを受けます。きっと現実そうなのでしょうが、親として受け入れきれない部分もあります。
「落ち着きがないって、どういうこと?」
「周りの元気がいい子達の影響では?」
「まだ子どもなんだからしょうがないのでは?」
「うちの子ばかりではないはず!」
わたしは、うちの子が落ち着きがないと言われるたびにそう考えていました。
特に小学校低学年の頃にかけてよく言われました。
子どもの年齢が上がるにつれて、落ち着きも出てくるだろうと思っていました。最終的には、発達障害の検査も受けたりしました。結果は何だかよく分かりませんでした。
でも思ったことは、このままではいけないかもしれない。家でも、子どもに落ち着きをもたせるようなことが何かできないかなということです。
今回は、落ち着かない子どものために家でできることについて考えます。
落ち着かないとどんな様子か
落ち着きがない、落ち着かないと言われる状態はどんな状態なのでしょうか?
次のような子どもの状態、様子が考えられると思います。
・すぐに暴れる。
・友達に暴力を振るう。
・言葉遣いが乱暴になる。
・集中できない。
・話を聞いていない。聞こえていない。
・その場を飛び出してしまう。
場合によっては、非常に危険な場合も考えられます。
でも、ほとんどの場合、落ち着きがなくなる場面には本人と誰かが関わっている場合が多いと思います。
今回は、お友達と遊んでいて落ち着かなくなった場面をイメージして話を進めていきます。
子どもを落ち着かせる方法
それでは、子どもを落ち着かせるためには、どのような方法が考えられるのでしょうか?
あれこれ試しながら、その子に合った落ち着く方法を見つけるのがベストだと思います。
落ち着かせる方法1 ゆっくりと話す
まずは、子どもと話す方法です。これは、近くに大人がいないとできません。
でも、一番効果はあると思います。
ポイントは、ゆっくりと穏やかに話すということです。強い口調や大きな声は禁物です。子どもが落ち着くどころか、感情的になり逆効果です。
友だちと遊んでいて落ち着かない状態になった場合、自分の思いが相手に届かなかったことが第1に考えられます。
「何があったのか。」
「自分はどうして欲しかったのか。」
「相手の気持ちはどうなのか。」
「この後、どうした方がいいと思うか。」
順を追って、丁寧に聞いてあげましょう。
自分の気持ちを言葉で言い表せなくて、イライラしていることもよくあります。
そんなときは、大人や周りにいる人が、ゆっくりと聞いてあげるといいのです。
聞いてあげるだけでも、子どもは自然と落ち着いてきます。
落ち着かせる方法2 気分転換をさせる
気分転換と言っても、イライラした状態の子どもが、突然気分を切り替えることなんて難しいです。
ここで言う気分転換とは、今やっていることと違うことをして、子どもの意識を切り替えさせるということになります。
例えば、庭で泥団子を作って遊んでいてイライラしてきたとします。
話しを聞いても何も言いません。
そんなときには、かくれんぼやバドミントンをするなど、違う遊びに意識を持っていくと、気持ちも切り替わることが多いです。
本が好きなお子さんは、読書もいいかもしれませんね。クイズの本を読んで、お互いに問題を出し合うなど。
その子が好きなことをすることが、一番の気分転換になり、気持ちが切り替わる効果が高いと思います。
落ち着かせる方法3 落ち着く空間づくりをする
昔は、あまりにも親の言うことを聞かずに悪いことばかりするので、しばらく蔵に閉じ込められたなどといった話を聞くこともありました。落ち着く空間づくりをするということは、そんな強制的なお話ではありません。
子どもが興奮状態になったり、イライラしたときに、その気持ちを落ち着かせるための場所を用意するということです。どこかの部屋でもかまいませんし、2階の踊り場でもかまいません。
子どもがイライラしたときに行く場所を指定しておくのです。場所を変えることで気分も変わるという効果もあります。
場所を決めたら、子どもと確認をしておきましょう。イライラして落ち着かなくなったら、この場所にくるということを。
その場所は、気持ちを静め、クールダウンさせる場所です。
できるだけ静かで、一人になれる空間がいいと思います。余計な物も置きません。
落ち着かない状態になったときに、自分で気持ちを切り替え、コントロールできるようになることがベストです。でも、それは大人でも難しい場合がありますよね。
まだまだ他の方法もたくさんあると思います。少しでも参考になればうれしいです。