子供が小学校や中学校に通っている時期、担任の先生に相談したいことが出てきます。学校まで行って、直接会ってお話するのが一番なのでしょうが、いざ親が学校に行こうとすると、行っていいものか悩んでしまいます。
学校からは、「いつでも気軽に連絡してください」と言われますが、どのように話せばいいのか、相談することで話が大きくなってしまうのではないか、いろいろと考えてしまいます。
ですが実際に相談してみると、「相談してよかった」と感じる場合が多いと思います。もちろん、相談する内容にもよると思います。
いくつかの場合に分けて、先生や学校への相談の仕方を紹介しますので、よろしければ参考にしてください。
目次
先生や学校に子供のことで相談するべきか
子供のことで気になることがある場合は、すぐに相談するべきです。親が気になる時点で、何らかの子供の変化に気づかれているはずです。
変化があるから気になるのです。相談するのをためらったり、遅くなってしまうと、問題が悪化してしまう場合が多いです。
相談したことで、一番救われるのは「お子さん」です。
気になることがあれば、すぐに相談しましょう。
先生に相談する方法は大きく2つ!
まずは、先生と連絡をとり、相談しいことがあることを伝えなければいけません。相談内容や緊急度によって、連絡の手段は違ってきます。
②友達とのトラブルやいじめなど、緊急を要する場合
①の場合は、連絡帳か手紙で連絡するほうがいいと思います。お子さんが連絡帳の内容を見ても大丈夫な場合は、連絡帳で相談があることを伝えましょう。
お子さんにも相談内容を知らせたくない場合は、手紙で先生に連絡しましょう。手紙は、連絡帳に書くことを、単に手紙に書いて封筒に入れるだけです。封をして、お子さんに「先生にわたしてね。」と持たせましょう。郵送するということではありません。連絡帳の代わりに、封をした手紙で連絡するということです。これで、相談内容がお子さんに知られる心配はありません。
どちらにせよ、①の場合は、相談があることを文章で伝えます。
・いつが都合がいいか
・どこで相談したいか
3つのことは、書いておく必要があります。
具体的な場面ごとの相談の仕方は、下の例文を参考にしてください。
②の緊急の場合は、電話です。まずは学校や先生にお電話しましょう。緊張するかもしれませんが、がんばってください。お電話しても、授業中や出張など、なかなか先生にはつながりませんので、「〇〇先生に相談したいことがあります。」ということを、電話に出た職員に伝え、先生の方から連絡してもらうようにする方法が一番確実です。
「先生に失礼かな?」などと考える必要はありません。子供のことでの相談ですので、結果的に先生の今後の指導と大きく関わることなのですから、先生としても早めに連絡を取る必要があるのです。安心してお電話されてください。
それでも緊張する方用に、学校への電話の例を紹介しますね。
「今、~先生は授業中ですので、お電話があったことをお伝えしておきます。」
「よろしければ、わたしの携帯までご連絡いただけるとありがたいのですが、いかがでしょうか。」
「それでは、お電話するように伝えておきます。~時くらいになると思います。」
「お電話お待ちいたしております。どうぞよろしくお願いします。」
黒字があなたの話す言葉です。青字が学校の職員の言葉です。この通りにはならないと思いますが、だいたいこのようなやり取りがあると思います。先生と電話がつながったら、ご相談されたいことを話されるといいと思います。
わたしは、電話すると言われたのに、すっぽかされてしまったことが何度かあります。その場合は、こちらから電話してみましょう。待ち続けても連絡がこない場合もあります。
なお、こちらの緊急時の場合は、連絡が取れた後、学校や家庭で直接先生とお会いして相談するほうがいいかもしれません。
お子さんのためにがんばってください。
続いては、連絡帳や手紙、メールでの、具体的な場面ごとの相談の仕方です。
子供の様子が気になった場合
行事前休日明けなど、子供の様子が明らかにいつもと違う場合があります。しばらく様子を見て、気になる様子が続くようでしたら相談しましょう。
この場合に相談する相手は、担任の先生がベストです。小学校の場合、ほとんどの時間を一緒に過ごしていますし、親よりも長く子供と接しています。
連絡方法は、連絡帳か電話でいいと思います。
といった聞き方でよいと思います。
「しばらく様子をみていただけるとありがたいです。どうぞよろしくお願いいたします。」
と付け加えておくと、その後の様子を特に気にかけて見て頂けますし、詳しく教えてくれる場合もあります。
子供の勉強が気になった場合
子供の学習の様子が気になった場合は、担任の先生に連絡します。
連絡帳で相談するとよいと思います。
という聞き方をすると、学習へのアドバイスが聞ける場合もあります。
と伝えておくと、特に授業中に気がけて見て頂けると思います。
子供が友達とトラブルを起こしている場合
一番心配することが、友達とのトラブルです。子供にとって一番ダメージが大きいトラブルです。
友達とのトラブルの場合は、デリケートな場合や話が大きくなっていく場合もありますので、直接担任の先生と会って話をしたほうがいいと思います。
まずは、学校に連絡帳や電話で連絡して、先生に相談がある旨を伝えましょう。
相談内容のことは、「お友達のことで」などと付け加えてもいいと思いますが、詳しい内容は、直接お会いしてから伝えるほうがいいと思います。
大切なのは、自分の子供から聞いた話が100%事実だと考えないことです。相手のお子さんの言い分も先生から聞いてもらい、互いの主張を聞いた上で、トラブルの解決を目指すほうがいいと思います。
そうしないと、ただのクレームになってしまうことがあり、下手をすると、相手方の保護者の耳に入り、気まずい関係になってしまい、解決が難しくなります。
子供同士のトラブルは解決したほうがいいですし、学校で互いの言い分を聞き合って話し合えば、解決できる場合が多いです。
しかし、親同士がこじれると、なかなか修復は難しくなります。
子供が悪いことをしたことが発覚した場合
子供が何らかのトラブルを起こしたり、悪いことを親が見つけたりすることがあります。
基本的に学校に伝える必要はありません。家でしっかりと話をしてあげるほうがいいと思います。
それでも学校にも伝えておいた方がいい場合は、担任の先生に連絡帳か電話で伝えましょう。
大きなトラブルの場合は、先生に連絡しておいたほうがいいかもしれませんが、日常的な小さなことであれば、家庭で話をすることで十分だと思います。それが家庭教育です。
連絡帳の書き方については、こちらでまとめています。
>>小学校の連絡帳の書き方・文例集
担任の先生とのトラブルの場合
子供と担任の先生とのトラブルの場合もあります。先生も人間ですので、間違いもすれば、気づかないこともあります。
しかし、この場合は、担任の先生に相談しにくい場合が多いです。こちら(親)側の勘違いということもありますが、トラブルの張本人なので、言いにくいこともあります。
この場合は、二つ相談する方法があります。
よく知っている先生に相談する
一つ目は、前の担任の先生や保健室の先生など、自分が話しやすい先生に相談する方法です。まずは電話してアポを取りましょう。
先生としては、自分を頼られることは悪い気はしませんので、相談に乗っていただける場合が多いです。
場合によっては、担任の先生との橋渡しをしていただけることもあります。先生のことを誤解している場合などは、スムーズに話が進みます。
相談した先生の手に余る場合は、管理職(教頭、校長)に相談してくれますので、相談したことが無駄になることはありません。
上司である管理職に相談する
二つ目は、直接管理職の先生に相談する方法です。
やり方は同じです。学校に電話します。
と伝えればいいです。担任の先生とのトラブルということは、この段階でお話されるといいと思います。
そうすれば、相談の場に担任の先生がが居るといったアクシデントは防ぐことができます。
どちらの方法にしろ、学校は保護者の話をよく聞いてくれますので、安心してお話されて大丈夫です。
相談されたことは、学校側の守秘義務というものがあるので、外に漏れることはありません。
スッキリしないことは、小さなことでも早めに相談されるほうがいいと思います。
ここまでで解決しない場合は、小学校や中学校を管轄している教育委員会に相談することもできます。