「うるせー!ウザイ!」
「話しかけるな!」
子供が小学校を卒業し、中学生になるとやってくるのが反抗期です。かわいかった子供も、親に向かってキツイ言葉を使うようになってしまいます。
反抗期とは、子供に自我が目覚めて大人へと成長していくことなので喜ばしいことです。しかし、毎日接する親にとっては、つい感情的になってしまいますよね。
今回は、中学生の反抗期での親の接し方についてまとめます。実際のわが家の出来事ですので、恥ずかしい内容ではありますが、どなたかのお役に立てれば幸いです。
中学生は反抗期真っ最中 接し方は冷静に
長男が通う中学校では、テスト後に点数と学年での順位が書いてある成績表を配られます。テスト後2週間経つのに、「まだもらってない。」などと言って、なかなか見せません。
「本当かな~?」と内心疑っていると、案の定、もう出ていました!成績表!!
妻が掃除で息子のカバンを動かそうとしたところ、カバンのチャックが開いており、何やら見慣れた表紙が顔を出していたのです。
テスト結果、つまり成績表です。息子がまだ学校からもらっていないと言っていた成績表です。やっぱり出ていたんです。
こっそりと中を覗いてみると・・・。衝撃の結果でした。成績は自己最低記録のレベルまで下がっていました。これは見せられないはずですね。
そっとカバンの中に戻して、長男が自分から見せるのを待つことにしました。
ところが、なかなか見せませんでした。テスト結果は、家庭で確認後、コメントを書いて学校に返さないといけないのですが、その学校への提出期日ギリギリに見せてきました。
「なぜ今頃になって成績表を見せたのか」と聞いても、言い訳ばかりしていました。
成績が下がったことについても同じでした。成績について話しをすると雰囲気が悪くなります。やがて長男はキレちゃいます。暴力は振るいませんが、荒々しい言葉遣いで親をまくしたててきます。
何を言っても、とことん反抗する。まさに反抗期真っ最中だと痛感しました。
この時期には、特に親は同じレベルで話し合いをしてはいけないなと思いました。
大人として、冷静に話を聞き、言うべきところはしっかりと言うことが大切だと感じました。
反抗期は難しい
現在、中学生の半ばを過ぎた頃で、反抗期真っ最中です。ストレートに「勉強しなさい!」では、「分かってる!」と返事が返ってくるばかりで進みません。
見守ることも大切だと思うようになりました。まだまだこの後も反抗期は続くのです。
「何と言って成績表を親に見せるのか。」「これからどんな気持ちで勉強していくのか。」言いたいことはたくさんありますが、グッと我慢です。次のテストにつながればいいんです。
長男の反抗期のことを考えながら、自分の中学生のこ頃を思い出しました。やっぱり誰にでも反抗期はありますよね。自分もそうだったのだと思います。あまり覚えていませんが、長男とのやり取りをしていると、少しずつ思い出してきます。
いいときの成績はすぐに親に見せるし、悪いときには見せたくない。「勉強しなさい!」と言われると、「今からやろうと思っていたのに!」と反抗してしまう。
あのころの自分は、やはり親にとって扱いづらかったと思います。親になってみて、はじめて親の気持ちが分かるんですね。
反抗期真っ最中の子どもに、親の気持ちを教えてやりたいと考えても、わかるものではありません。それは無理なことなんだと思います。
反抗期は心の成長に必要な時期
反抗期は心の成長に必要な時期です。自分の自我が目覚めて、自立していくときに起こる現象なのですから。
「自分はこんな大人になりたい。」
「自分のことは、自分で決めたい。」
そんな気持ちが出てくる時期なのです。
出来る出来ないは別として、自分でやろうとしている段階なのです。
最近、ある研修会にて反抗期がこない最近の子供の話を聞きました。
親子関係が縦の関係から横の関係に変わってきているのではというお話でした。
昔はほとんど縦の関係でした。父親、母親のポジションがあって、子どもはある程度言うことを聞く。子どもと大人との間には境界線があったのです。でも、最近はその境界線が無く、親子が友達感覚の横の関係になっている家庭も多いといった内容でした。
そうなると、親と子は横並びなわけですから、反発、反抗する必要もないわけです。つまり反抗期がこない、または来ても分からないということになります。なるほどなとと思いました。
少なくともうちの子は反抗期真っ最中です。いろんなことにぶつかって、いろんなことを乗り越えて、いろんなことを学んでほしいと思います。もちろん親も学ばなければなりません。親子で一緒に学んでいきます。
親の対応としてベストなのかはわかりませんが、強く感じたことがあります。
根気よく接し、見守る!
これが、中学生の反抗期にとって親に必要なことだと考えています。
反抗期は大変ですが、ずっと続くものではありません。見守ること、言うべき部分はしっかりと言葉で伝えること、親も一緒に成長していくこと。そして何よりも、反抗期はそんなもんなんだという認識をもつことで、気分的に楽になります。