中3の長男が、今年高校受験でした。中学校生活3年間の中で、最大の山場とも言える高校受験。親はものすごく心配でした。
家族でできることは、受験勉強に集中できる環境を整えることと、分からないところを教える、一緒に考えることぐらいでした。一緒に考えているうちに、いつしか自分も受験勉強していました。まさか親まで勉強することになるとは!
受験勉強にかなりの達成感があります。なぜか長男よりも頑張った気がしています。できることなら、自分が受験したい!
一緒に勉強しながら思ったこと。それは、中学校3年間も、もちろん大切ですが、小学校の基礎が大切だということです。
小学生の頃の勉強が身についていないと、中学校の勉強内容がなかなか理解できません。理解するというよりも、とにかく覚えるという勉強になってしまいます。分かりながら学ぶのは楽しいのですが、ひたすら覚えるだけの勉強って苦痛です。
小学生のお子さんをお持ちのご家庭は、小学生の勉強をしっかりと身につけられるように勉強しましょう。
勉強方法は、「自分で勉強する」「塾」「家庭教師」「通信教育」など、様々ですが、お子さん自身に合った方法で勉強することがです。
通信教ならこちらを参考にしてください。
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小学校の勉強で重要なのは、内容を身につけることと勉強する習慣を身につけることです。勉強への興味を高めて、勉強したことが分かるようになれば、家での勉強習慣はきっと身についていきます。
高校受験の入試問題は、中学校3年間の総まとめです。中1の勉強から中3のまで、全部の範囲から満遍なく出されます。見事なバランスです。
長男と一緒に勉強したのは中3の1年間ですが、1年間で感じたことを紹介します。
高校受験で必要なのは9年間の基本の積み重ね
高校の入試問題は、中学校3年間の勉強から出題されます。まず感じたことは、勉強する範囲は広いけれども、基本が身についていれば難しい問題ばかりではないということです。もちろん公立高校の話です。
例えば数学ですが、大きく6つ問題があるとすれば、半分の3つは基本的な問題ばかりです。しかも配点も高く、全部正解なら半分以上は点数が取れます。残りの3問も、最初の問題は簡単な基本問題がほとんどです。(例 5⃣(1) 大きな問題5の(1)の問題など)
つまり、入試は幅広く基本を問われる問題が多いということです。中学校での毎日の授業をしっかりと聞き、勉強を頑張っていれば基本は身についていくはずです。毎日の予習復習が大切だということになります。
ここで問題です。中学校で毎日の勉強を頑張ることができない場合があります。どんな場合でしょうか?
それは、今現在の勉強が分からない場合です。つまり、学校の授業についていけてない状態のときには、子供は勉強を頑張ることはできません。
中学校の勉強についていけない理由は、小学校の勉強が十分理解できていないことが原因の一つです。
親子で受験勉強をしていく中で、小学校の勉強の大切さを痛感しました。中学校で勉強する内容は、中学校の教科書を見て復習することができます。しかし、小学校で学んでいることの復習は、すでに教科書も無いので復習のしようがありません。すると「こんなことも分からないのか!!」と感情的になったりしてしまいます。
親子で受験勉強する場合には、決して怒らないこと、感情的にならないことを肝に銘じておく必要があると思いました。
中学生になってから勉強に力を入れるのは遅い
中学校の勉強は、小学校の勉強の続きです。国語など、全く関係ないと思われがちですが、そうではありません。小学校で身につけた文章を読む力、書く力、話す力を使って勉強していきます。小学校で勉強している漢字は中学校では新たに教えません。
そうすると、受験勉強は、中学生になってから始めるのでは遅く、小学生の頃から始めるのが一番よいということになります。まさにその通りです。現実的に考えて、それは難しいと思いますが。
でも、小学生の頃から、高校入試を意識して勉強することは無駄なことではなく、意味があることだと思います。
それでは、受験勉強を通して考えた、小学校で確実に身につけておきたい勉強を紹介します。
小学1年生からの基本を大切にした勉強の習慣作り
小学校の勉強が中学校での勉強につながるように、1年生から6年生までの勉強もつながっています。
小学校1年生の勉強での大切なポイント
・いろいろな絵本の読み聞かせをする
まずは文字の勉強が大切です。この先ずっと使いますので、丁寧に書けるように練習しましょう。
絵本は読むよりも、まずは聞くことで興味を持たせましょう。たくさんの絵本に触れながら、徐々に自分で読めるようになっていくといいですね。
小学校2年生の勉強での大切なポイント
・いろいろな絵本を読ませる
2年生で重要なことはかけ算九九のマスターです。かけ算は、この先の勉強でずっと使いますから、ある程度ではなく、完璧にマスターさせましょう。
たくさんの種類の絵本を読ませていきましょう。図書館にいっしょに行くこともおすすめです。読書が好きになるには、環境が大切です。親もいっしょに読書をすると、子供は本が好きになります。
小学校3年生の勉強での大切なポイント
「好きこそものの上手なれ」という言葉があります。まさに好きな人こそ、勉強はぐんぐん伸びていくのです。3年生では新しい勉強がいくつか加わります。
特に英語、社会、理科との出会いは大切です。「英語って楽しい!」「社会って面白い!」といった言葉がでるように、子供のモチベーションを挙げていきましょう。
小学校4年生の勉強での大切なポイント
・わり算のひっ算をマスターさせる
音読はかなり重要な勉強方法です。この時期に音読をしておかないと、教科書を読むことが苦手な子供になってしまいます。5分程度でいいので、毎日音読する習慣を身につけさせましょう。宿題が音読の場合は、ありがたいですね。
わり算のひっ算は4年生の算数の重要なポイントです。計算の仕方を覚えたら、しっかりとマスターできるまで練習させましょう。
小学校5年生の勉強での大切なポイント
5年生での勉強のポイントは3つあります。
・都道府県を覚えさせまる
5年生は、算数で難しい勉強が盛りだくさんの学年です。特につまずきが多いのが割合と単位量当たりの計算の勉強です。
正直、文章を読む力が必要なので、読み取りができないと更に苦戦します。ここの勉強は、理屈を教えることも大切ですが、慣れも大切です。繰り返し同じタイプの問題を解くなどして、問題慣れするようにしましょう。
都道府県は4年生でも勉強しますが、実際に社会で使うようになるのは5年生です。都道府県パズルなども使うと、形まで覚えます。
小学校6年生の勉強での大切なポイント
6年生での勉強のポイントは3つあります。
・読書をさせる
いよいよ中学校につながる学年です。まずは歴史です。6年生の歴史は基本的な日本の歴史の勉強です。年代等を暗記させるのではなく、なぜその出来事が起きたのか、原因を考えさせながら時代の流れを勉強させます。
文章を読む力をつけるには、読書が最適です。図鑑や絵本ではなく、物語を読ませましょう。歴史からファンタジー、偉人伝、昔話など、子供の興味があるジャンルの本を読むようにすると、意外と進んで読むようになります。
中学校での勉強は、小学校で勉強した基本をもとに勉強します。特に気をつけておきたい各学年のポイントを紹介しました。
高校受験は中3だけの問題ではありません。小学生の頃からの小さな積み重ねで、しっかりとした学力づくりを目指しましょう。