「宿題は終わったの?」
「勉強しなさい!」
毎日のように繰り返される親の言葉。
でも、なかなか子供は親が思うようには動いてくれませんよね。
さらに勉強ができない子供は、家でなかなか勉強しようとしません。
宿題さえしないことも。
これでは、ますます勉強ができないようになってしまいます。
子供が勉強できない子供に、何がしてあげられることはないのでしょうか?
あります!!
子供に勉強を教える仕事をして一番感じること。それは「どの子供も勉強できる素質は持っている」ということです。
「勉強ができない」と決めつけられていた子供が、どのようにして勉強ができるようになっていくのかを紹介します。
勉強できない子供は意外と多い
最初に知っておいてほしいこと、それは勉強ができない子供は意外と多いということです。決して見下した意味で言っているのではありません。
どの子も素質は持っています。勉強の才能が伸びていない子が多いという意味です。
小学校では、基本的な教科の勉強をします。ご存知のように、国語、算数、理科、社会です。これに英語も加わりました。
勉強ができないとされている子供の特徴として、「国語が苦手」「算数が苦手」など、この5教科の中に苦手がある場合が多いです。
どんなことが苦手なのかは、こんな具合になります。
・算数で文章問題がわからない。
・社会のテストでとんちんかんな答えを書いている。
・理科で何の実験なのかわかっていない。
・英語は楽しいというけれど、読めないし書けない。
どれか当てはまるところはありませんか?
実はこれ、「読む力がない」ことが原因です。いわゆる読解力不足です。
文章を読んで、意味が読み取れていないから、とんちんかんな答えになったり、文章問題がわからなくなったりします。
ですが、学校も親も、「読む力がない」ということに気づくことはありません。気づいても、どうすればいいのかわからないのが現状です。
実際、小学校では、昔ほど「読む力」をつける授業は行われていないのです。自分の意見を書いたり、考えを発表したりする授業が多くなっています。子供の教科書を見ればわかると思います。
当然、そのままにしていては「読む力」はつきません。つまり「勉強ができない」ままになってしまいます。
では、「読む力」はどのように育てていけるのでしょうか?
答えは練習です。
読み取りの練習をすれば、読む力はぐんぐんついていきます。
勘違いしないでほしいのは、読書をさせればいいという考え方です。
そもそも読むことが苦手な子が本を読むでしょうか。図鑑やマンガでも読み始めればたいしたものです。まず本に興味を示しません。
読む力をつけるには、読み取りの練習をします。
短い文を読み、何が書かれているのか見つける練習をするのです。詳しい読む力の育て方はこちらにまとめています。
文章を読む力をつけていくと、教科書が読めるようになります。書かれている内容もわかるようになります。これが苦手を克服するスタートです。
勉強ができない子を卒業する一歩になります。
子供が勉強しない状況は親次第?
勉強ができない子は、読むことが苦手なことが多いということを説明しました。
「勉強ができない」のではなく「どんな勉強をすればいいのかわからない」という場合が多いです。
読む練習をしていくと、苦手な勉強もできるようになったということは意外と多いです。
最初に「どの子供も勉強できる素質は持っている」とお伝えしたのはそのためです。
何を、どのように勉強していけばいいのかがわかれば、子供は勉強ができるようになっていきます。
そこに子供は気づけないから、勉強ができないままでいます。
では、誰が気づいてあげるのか?
親です。
本当は学校の先生に期待したいのですが、たくさんの生徒を受け持っているので難しいです。
親が早く、「文章を読めていない」ということに気づいてあげて、読む練習をさせてあげる。そうすれば確実に勉強は今よりもできるようになります。
こういう意味で、子供がべんきょうできるかどうか、状況を変えるのは親次第ということになります。
親の協力で子供は変わる!親が見る覚悟が必要!
親次第で勉強ができない子供も変わるという話をしました。
でも、親も仕事や家事で忙しいのが現状です。
「勉強は学校でしてほしい!!」
これが本音ですよね。でも、学校任せにしていては、子供は勉強できない子のままです。
なぜなら、今までそうだったのだから・・・。
この文章を、ここまで読んでいただいたのなら、絶対に試していただきたいこと。
それは、親が覚悟を決めて、子供の読み取りの練習につき合うということです。
この親の覚悟がなければ、練習は続きませんし、子供は勉強ができないまま変わりません。1か月間~2か月間で読む力はついていきます。
練習時間は、毎日15分間がおすすめです。覚悟を決めて子供の勉強につきあってください。