夏休みの宿題といえば「自由研究」です。
「自由研究」という言葉、やること自体はおもしろいのですが、実際に夏休みになって計画的に自由研究ができるかというと、難しいです。うちの長男の場合は、親がしつこく言わないと始めませんでした。そして、「何をすればいいの?」という言葉が出てきます。
小学生の子供達の夏休みの自由研究、ほとんど「親の自由研究」になっているのでは??
そんな気持ちにさえなってきます。そこで、娘のときには、親の自由研究にならないように、娘自身に自由研究をさせるように作戦を考えました。
最初にお伝えしておきますが、キャンプに行けるようでしたら、それが一番おすすめです。こちらをどうぞ。

自由研究の前に道具を見せる
子供が自由研究をするために必要なもの。それはモチベーション、つまりやる気です。
やる気を出させるために一番いい方法は、興味を持たせることです。
興味を持たせるために、家の中にある「自由研究に使えそうな道具」を見せます。
・デジカメ
・パソコン
・タブレット
・顕微鏡
・虫眼鏡
・虫取り網
・虫かご
・プランター
・図鑑
・自由研究の本
・望遠鏡、双眼鏡
・野菜、果物
・いろいろな機械
・道具
・食べ物、飲み物 などなど
とにかく、家にある道具で、子供に持たせても大丈夫なものなら何でもいいです。子供に見せて、「この中のものから、一つ選んで、その秘密を調べてみない?」と言います。あまり押し付けるように言うと、子供は拒否しますから、言い方は慎重に。
顕微鏡や虫眼鏡を選んだ場合は、それを使って身近な小さなものを調べていけばいいです。テーマは、「虫眼鏡で探検!」なんていいですね。しかも簡単で面白そうです。
野菜を選んだ場合、例えばトマトを選んだとしましょう。その場合は、「トマトのひみつ」を調べるといいです。なぜトマトは赤いのかなど、秘密が分かるときっと楽しいと思いますよ。
自由研究の本を使うのもありです。しかし、同級生と内容がかぶるおそれはあります。
図鑑であれば、載っている内容数が多いので、友達とかぶる心配はありませんし、調べることにも使えて便利です。
ちなみに、子供が興味をもつお勧めの図鑑はこちら → おすすめ図鑑の紹介
自由研究に必要な道具は、内容によって変わってきますが、次のものは必需品、ゆまり必要な道具です。
・ピンセット
・筆記具
・ノート
興味を持たせてテーマを選ばせる
お子さんが興味を持ったら、テーマを決めさせます。
テーマとは、何のどんなことを調べるのかです。
例えば、虫眼鏡や虫かごにお子さんが興味を持ったとします。いろいろな虫の観察を自由研究ですることができそうですね。でも、何となく「虫を調べよう」では、お子さんは、何をどうすればいいのか分からず、すぐに飽きてしまいます。ですから、「何のどんなことを調べる」をはっきりと決めるのです。
虫でしたら、アリがいいでしょう。身近にいますし、ダンゴムシより触りやすいです。
そして、「何のどんなことを調べる」のか決めます。
「アリの一生」
「アリがエサの運び方」
「アリの巣のしくみ」
「アリの種類」
「アリの行列出来方」 など
まだまだあります。アリについてだけでも、たくさん調べられることはあります。アリの巣作りを観察してもおもしろいですね。
ここでは、「アリがエサを運ぶ仕組み」を選んだとして話を進めていきますね。
自由研究のやり方とまとめかたをしっかりと叩き込む
次のことを順番に考え、決めていきます。
そして観察、記録もスタートです。デジカメやスマホの写真を有効に使いましょう。
ついでにノートにまとめていきましょう。
「アリがエサを運ぶ仕組み」大きな字で最初に書きます。1 研究の動機・・・なぜその研究をしようと思ったのかを書きます。
アリは、体は小さいのに、自分より大きなエサを運んでいて、どのように運んでいるのか調べたいと思った。
2 予想・・・どのような結果になるか予想を書きます。
アリは、手と足を上手に使って、エサを持ち上げて運ぶ。
3 研究の方法・・・研究を進める順番を、分かりやすく書きます。
①アリを虫眼鏡で観察する。(写真をとる)
②図鑑でアリの方だの仕組みを調べる。
③エサをアリの巣の近くに置く。
④アリがエサを運ぶ様子を観察する。
4 結果・・・調べたことや結果を写真と一緒に書きます。
①②③④で、観察したことや調べたことを書きます。写真も貼ります。
5 分かったこと・・・結果から分かったことをまとめて書きます。
アリはあごでエサを挟んで運ぶことが分かりました。
持ち上げるだけでなく、引きずったりして運びます。
大きなものは、仲間と協力してあごではさんで運びます。
6 感想・・・この研究で考えたことや思ったことを書きます。
アリはエサを手で運ぶと思っていたけれど、あごで運ぶことを始めて知りおどろきました。あごの力は、人の何倍もあり、ものすごく力持ちだと思いました。調べていると、大きさのちがうアリがいたので、アリの種類についても調べてみたいと思いました。
親は手伝いまで
親はあくまでも手伝いです。
お子さんんが困ったところで手を貸す程度に考えておきましょう。
デジカメの撮影や写真の印刷など、子供では難しいところで手を貸してあげましょう。
自由研究で、お子さんの興味が広がるといいですね。